営業職の平均年収|1000万を超えるには?

 
営業職は、多くの業界で年収が高いイメージのある職種です。不動産や保険、ITといった業界の営業職は特に高年収ですが、実際の年収額は働き方や勤務先企業、インセンティブの計算方法などで異なります。
 
この記事では、営業職の平均年収を業種別に紹介するとともに、年収を上げるポイントについて解説します。高年収な営業職への転職を検討している方や、営業職で年収1000万円以上を狙いたい方はぜひ参考にしてください。
 

目次

  1. 営業職の種類
  2. 営業の平均年収
  3. 【業界別】営業の平均年収
  4. 営業職で年収1000万円を超えることは可能?
  5. 高い年収で転職するには
  6. 営業職への転職ならヘイズ・ジャパンへ

営業職の種類


営業職は扱う商品や顧客によって、複数の種類に分けられます。ここでは、「新規営業」「既存営業」「深耕営業」という3つのスタイルについて、特徴や仕事内容を解説します。
 

新規営業

新規営業とは、まだ取引のない相手に対して行う営業で、電話や飛び込み訪問などに代表されるスタイルです。面識がない企業に対してアプローチし、新しいクライアントを獲得します。断られることを前提とするケースが多く、心身ともにタフさが求められます。


既存営業

既存営業とは、すでに取引のある企業への継続営業やフォローを行う営業職です。クライアントの課題や懸念点を把握して、自社商品との接点を探りながら解決方法を提案します。顧客との信頼関係を築けると新規案件の獲得につながりますが、多くの場合予算が限られているため売上アップの難易度は高いでしょう。


深耕営業

深耕営業とは、既存営業よりも深い関係性を構築するために行う営業職です。相手が必要としているニーズを深堀りし、取引を増やすことを目的として活動します。信頼関係を構築するコミュニケーションスキルはもちろん、商品の提案能力が必要です。


営業の平均年収

 
マイナビAgentのデータによると、法人営業の平均年収は約447万円で、日本の平均年収額(461万円)に近い水準です。不動産業界のアセットマネジメントの平均年収は約512万円と法人営業に比べて約65万円高いですが、経営企画や総務の平均年収は約381万円と66万円ほど低い数字が出ています。
 
DODAの最新版年収ランキングでは、男女別の営業職の平均年収は、男性462万円、女性374万円であり、男性の方が高年収であることがわかります。以上の数値から推定される営業職の生涯年収は約2,4億円となり、日本の平均生涯賃金(約1.7億円)に比べると4,500万円以上も高い数値です。
 
求人ボックスのデータでは、営業職全体の平均年収を月給に換算すると約33万円で、住んでいる地域や扶養家族などの条件で変わりますが、手取り額は26〜27万円ほどと算出できます。
 
DODAによる「【営業】転職人気企業ランキング2022<職種別>」を見てみると、大手企業が中心にランクインしています。外資系企業などでは平均を大きく上回る高年収が期待できます。
 
企業名 平均年収
Google合同会社 約1,375万円
ソニーグループ 約1,088万円
アマゾンジャパン合同会社 約1,114万円
​​トヨタ自動車株式会社 約736万円
楽天 約585万円
※年収金額はOpenwork参照


営業職の年代別年収

続いて、年代別の営業職の平均年収を見てみましょう。DODAの最新版年収ランキングでは以下のように公表されています。
年代 平均年収
20代 371万円
30代 494万円
40代 577万円
50代 675万円
60代 322万円~620万円*
*60代は「パーソルマーケティングのデータ(60~65歳)」を参照
 
年代別の日本全体の平均年収は、30代が約431〜495万円、40代が約514〜523万円と出ており、比較すると営業職の方が30代と40代の差が大きいことがわかります。
 
インセンティブで高報酬も狙える一方、企業によってはノルマが課されるため労働条件が合わないという理由で離職する人も少なくありません。一方、30代以降はマネージャーやリーダー職に昇格するタイミングで年収が大幅にアップするため、年収の差も広がっています。
 

営業職のボーナス・インセンティブ(歩合)

営業職のボーナスは、一般的な正社員同様に年間2回のケースが多く、金額は企業によって異なります。営業職の報酬額は、基本的に固定給とインセンティブ(歩合)の合計で決まります。
 
インセンティブ(歩合)とは、営業成績やノルマの達成度などに応じて支払われる手当てのことです。インセンティブの支給方法は、歩合給や成果報酬などのやり方があり、企業によって異なります。一般的なインセンティブ設定は目標達成分の1〜2割ですが、中には4割ほどの企業もあります。


【業界別】営業の平均年収

 
ここからは、業界別に営業職の平均年収や業務内容を紹介します。それぞれの営業職がなぜ年収が高いのか、理由や背景についても解説するので、営業職への転職を検討している人は参考にしてください。


海外営業

海外営業は、主に日本の製品を海外に販売する営業職です。平均年収は約486万円〜507万円で、年齢が上がるにつれ年収額も高くなる傾向があります。また、海外営業全体における給与幅は約334〜945万円と広く、勤務先企業や扱う製品、求められるスキルによっても差が出るでしょう。
 
海外営業は、自動車やスポーツメーカーなどさまざまな業界がありますが、取引商品が高額な場合が多いため、高額なインセンティブが還元されています。加えて、海外の企業との取引が多く、ビジネスレベル以上の語学力や高い交渉力も必要です。
 
海外出張が多いポジションでは、時差や移動に耐えられる体力も求められます。以上のように、海外営業では幅広いスキルを持った優秀な人材が求められるため、高年収になる傾向があります。


医薬品の営業

医薬品営業は、医療機関へ医薬品を提案、販売する営業職で、平均年収は約489万円と比較的高めです。大手医療企業をはじめ、医薬品の売上が大きな割合を占めている企業では、インセンティブが特に高く設定されています。
 
医療品や医学に関する専門的な知識が必要ですが、既存営業も多いため新規開拓よりも成約率を維持しやすい場合があります。ただ、企業によっては接待も多く、定期的な社内試験を受けるなど、他の営業職よりも忙しく感じられることもあるでしょう。
 
勤務先企業の営業スタイルや過去の営業経験などによって報酬額は変わりますが、30代以降は約530万円〜672万円と年代とともに年収も上がる傾向があります。


医療機器メーカーの営業

医療機器メーカーの営業は、医療機関を訪問して医療機器を提案、販売する営業です。未経験での平均年収は約350〜550万円で、経験者の場合さらに高報酬が期待できます。
 
企業規模や取扱機器によって年収に幅が見られ、生命にかかわる医療機器を扱う営業ほど年収はアップします。また、外資系企業を中心にインセンティブ制の企業が多く、実力次第では年収1000万円以上も狙えます。
 
医薬品の営業職同様に、医療に関する専門知識や、医師や看護師へわかりやすく説明するコミュニケーション能力が必要です。故障やトラブル時の対応やアフターフォローも重要で、クライアントと長い付き合いができる信頼関係の構築も求められます。
 
場合によっては、手術現場への立ち会いや時間帯を問わない緊急対応などで激務になる可能性もあるでしょう。なお、普通運転免許を保有していることを条件とする企業が多い点も特徴です。


IT・ソフトウェアの営業

IT系やソフトウェアの営業は、IT関連の幅広い商品の販売に加えて、システム開発の受注も担う営業職です。サーバーやパソコンといったハードウェア系から無形商材のソフトウェア系、両方を組み合わせたSler系まであり、業務内容や必要なスキルはそれぞれで異なります。
 
 
商品やシステムに関する専門知識に加えて、ソフトウェアの場合は無形商材を提案する販売スキルが必要です。また、顧客だけでなく社内のさまざまな立場の関係者とやり取りが発生するため、柔軟に対応できるコミュニケーションスキルも求められます。


不動産の営業

不動産営業は、マンションやビルなどの建物や土地を取り扱う営業職です。平均年収は約431万円ですが、歩合制の企業が多く、扱う金額が大きいためにインセンティブも高額で、年収1,000万円以上稼ぐ人もいます。
 
同じ不動産業界でも、賃貸と売買とでは報酬が異なります。売買営業の方が単価が高い分リターンも大きいですが、専門知識に加えて信用力や人脈が必要です。賃貸の営業は、インセンティブ制であっても高報酬を狙うためには数をこなす必要があります。離職率が高い傾向があるため、未経験でも調整しやすい営業職といえるでしょう。
 
また、成績優秀な営業は、人脈を構築して独立することでも報酬を上げられます。投資用の物件を案内する営業の場合、長期間に渡り安定して契約を取りやすいでしょう。


保険会社の営業

保険営業は、生命保険などを扱う営業職です。平均年収は約379万円と若干低めですが、ほとんどがインセンティブ制であり、年収レンジは広めです。
 
外資系の保険会社では、2年以上勤務すると完全成果給制に変わるなど、独自のコミッション制を採用している企業が多い傾向があります。業務委託での勤務でも、年収1,000万円〜3,000万円の高年収を狙えるでしょう。
一方で、固定給がなくなるために成果が出ずに離職する人も多く、実力がすべての世界でリスクを背負いながら、大きなリターンを目指してチャレンジしたい人に向いています。


自動車メーカーの営業

自動車販売に関する営業職には、自動車メーカーや自動車ディーラーなどいくつかの種類がありますが、いずれも平均年収は約450万円〜1,000万円以上と幅があります。
 
インセンティブが比較的高額なことに加えて、需要の高いメーカーの場合は見込み客が多く、成約率が高いため報酬も安定しています。TOYOTAやHONDAなど世界的に有名なメーカーであれば、海外勤務の可能性もあります。
 
自動車販売の営業職は、自動車メーカーや車種の魅力や他社との違いなど、車に関する知識や高いコミュニケーション能力を要します。中古車販売での営業は厳しいイメージもありますが、自動車メーカーの営業職は数字の管理がメインのため、他の営業職よりも飛び込み訪問などの機会は少ないでしょう。
 
ただ、自動車は定期的な購入が少ない商品のため、常に新規顧客を獲得する工夫が必要です。車検など独自のサービスでインセンティブを稼げれば、年収もアップするでしょう。


広告の営業

広告営業の平均年収は約444万円で、営業職全体の平均年収と同程度です。ただ、広告代理店を含む広告業界自体は年収の高い業界であり、1人当たりの売り上げが億を超えることもあります。電通や博報堂など知名度のある大手企業では年収1,000万円以上も見込めるでしょう。
 
広告営業では無形商材を販売するため、業務を通じて高い営業スキルを習得できます。ただし、残業が多めで、クライアントの急な要望が入るなど振り回されることも少なくありません。報酬だけでなく業務内容やライフワークバランスも考慮して転職先企業を選ぶことが大切です。クリエイターなど関係者を取りまとめるマネジメントスキルも要します。


金融・証券会社の営業

金融・証券会社の営業は、銀行から証券会社、保険会社まで幅広い勤務先があります。平均年収は約448万円〜535万円ほどで、営業職の中でも比較的高めです。銀行系でもメガバンクや政府系機関、大手地方銀行などでは約500万円〜1,000万円以上も期待できます。
 
証券会社は会社の規模なども年収に影響しますが、多くの場合インセンティブ制で個人差もあります。成績を出せれば、20代で年収1,000万円以上も可能です。
 
金融業界は、基本的に異業種からの転職は難しいため、新卒か同業界での転職が中心です。ただ、生命保険会社は金融業界の中でも入りやすく、個人法人問わず何かしらの営業経験があれば採用の可能性は高いでしょう。いずれの場合も扱う商材が複雑なため、的確な商品理解とわかりやすく伝えるプレゼン能力、コミュニケーションスキルが必要です。


商社の営業

商社の営業職は、仕入れた商品を販売するために企業や個人へ営業を行う仕事です。既存営業だけでなく、新規顧客の開拓や仕入先の確保、マーケット分析など多彩な業務を担います。
 
扱う商材の金額や規模が大きく、ボーナスが高額なため、平均年収は600〜700万円前後と営業職の中でも高めです。大手総合商社では年収1,000万円を超える場合が多く、会社の規模に比例して社員の年収も上がる傾向があります。
 
他の営業職と同様に、コミュニケーション能力や商品に関する深い知識をはじめ、英語や他の外国語についてビジネス以上のレベルが必要です。ただ、総合商社は知名度があり収入も高いため、中途採用の募集が出にくい点はデメリットでしょう。


営業職で年収1000万円を超えることは可能?

 
結論から言うと、営業職で年収1000万円以上を狙うことは可能です。営業職でインセンティブ制を採用している企業が多く、不動産売買や自動車販売など金額の大きい商材を扱う営業では、成果を出すことで高報酬を得られます。
 
先述の通り、海外営業や医療系、自動車メーカー、商社などさまざな業種で年収1,000万円を超える可能性があります。特に外資系の保険会社、証券会社などではトップセールスになると、億以上の年収も狙えるでしょう。
 
ただ、成果を上げるためには、ハイレベルな語学力や深い専門知識が求められます。また、高額報酬が期待できる営業職の多くはプレッシャーやストレスも多い仕事です。保険会社などで見られる完全成果報酬は、成績次第で給与がアップする反面、実績が伴わないと年収も下がります。報酬だけで判断せずに、自分の経験やスキル、適性など総合的に考慮して業界を決めることが大切です。


高い年収で転職するには

 
高い年収で営業職での転職を成功させるために、企業選びのポイントを押さえておきましょう。扱う商材の単価が高い業種や外資系企業、法人営業が多い業界は、高年収が期待できる代表的な条件です。
 
また、転職活動では前職の給与水準が考慮されるケースが多いため、具体的な実績や努力したことなどを伝えましょう。社長賞やMVPなど受賞経験を提示すると、好条件で採用される可能性があります。
 
同じ業界での営業経験が長い場合、商材・サービスに関する知識や業界知識が備わっており、即戦力として活躍が期待されます。セールスに活かせる人脈やネットワークを持っている場合、入社後の期待値として年収に反映される場合もあるのでアピールしましょう。


営業職への転職ならヘイズ・ジャパンへ

営業職はどの業界でも花形とされ、ボーナスやインセンティブによって高年収が期待できる職種です。実際に平均年収は日本全体の額と比べて高い傾向があります。
 
具体的な年収額は勤務先企業や取り扱う商材によって変わりますが、海外営業や医療系、不動産、保険などは特に高報酬です。経験年数やポジションによっては年収1,000万円以上も可能ですが、ノルマへのプレッシャーがストレスになることも考えられるので、自分に合った働き方や業務内容を考慮して転職活動を進めることが大切です。
 
ヘイズ・ジャパンでは、幅広い業界の営業職求人を多数扱っています。年収やキャリアアップに向けた転職活動のサポート体制も完備していますので、まずは下記よりお気軽にご相談ください。
 
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