志望動機が思いつかない?
例文や転職に役立つ書き方・ポイントなど詳しく解説​

志望動機は履歴書やエントリーシート、職務経歴書や面接などで必ず求められる項目です。志望動機を「どう伝えたら良いのか分からない」「何を伝えれば良いのか思いつかない」と悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。​ 
 
​​本記事では、志望動機が思いつかないという就職・転職を検討している方に向け、志望動機の書き方やポイントなど詳しく解説します。内容や職種別の例文も紹介しているのでぜひ参考にしてみて下さい。
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目次

 

​​1 企業が履歴書や面接で志望動機を重視する内容​ 

 
​​企業の採用担当者は、志望動機を通じて応募者が企業に対してどのくらい興味を持っているか、採用する上で適性はあるのかなどを見極めています。履歴書や面接などで応募先企業が重視していることとして、例えば以下のような内容が挙げられます。​ 
 
​​・企業に対する応募者の熱意や本気度​ 
​​・応募者のスキルや経験と自社への適性​ 
​​・応募者と企業文化のマッチング​ 
 
 
​​それぞれ詳しく解説します。

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​​1-1 応募者の本気度や熱意はどうか​ 


​​志望動機の伝え方によって、応募者が企業やポジションに対してどの程度の興味を持っているのかが明確になります。企業側は応募者の志望動機を通じて本気度や熱意を確認しているのです。志望動機を上手く伝えるには企業研究が欠かせません。応募企業のことを深く理解した上で、企業研究の結果を志望動機に盛り込めば、応募者が企業の理念や方針に共感していることをアピールできます。​ 
 
​​さらに、なぜこの企業で働きたいのか、なぜこのポジションに就きたいのかなど具体的な理由を明示することで採用担当者に対して熱意を伝えられます。例えば、志望動機の中に以下のような一文を含めると良いでしょう。​ 
 
​​​貴社は〇〇業界におけるリーディングカンパニーであり、□□(企業や業界に対する具体的な評価や興味を引く要素を入れる)に非常に惹かれています。​​ 
 

​​1-2 応募者のスキル・経験が自社に合っているか​ 


​​志望動機を通じて企業の採用担当者は応募者のスキルや経験を知り、自社でどのように活躍してくれるのかをイメージします。応募者は習得したスキルやこれまでの経験を具体的に伝えることがポイントです。例えば志望動機には、以下のような内容を含めると良いでしょう。​ 
 
​​​私が前職で携わっていたシステム開発プロジェクトにおいて、○○(貴社の事業内容)と同様の業務に取り組む機会があり、この経験から得た知識やスキルを活かすことで、貴社の事業の成長に貢献できることを確信しております。​​ 
 

​​1-3 応募者と企業の文化がマッチするかどうか​ 


​​企業の採用担当者は志望動機を通じて、応募者と企業の文化がマッチするかどうかも確認しています。企業のミッションやビジョンに共感し、組織の一員として貢献したいという意思を持っている応募者はスムーズに溶け込める可能性が高いと評価できるからです。​ 
 
​​スキルや実績をアピールすることも大切ですが、企業の価値観にどのようにフィットするのかを示すことも重要です。例えば志望動機には、以下のような内容を含めると良いでしょう。​ 
 
​​​貴社の「チームワークを重視して挑戦する」という文化を大切にしていることに強く共感いたします。貴社のように全員が同じ目標に向かって力を合わせ、成果を追求していく姿勢は、私がこれまでのキャリアで理想としてきた環境です。​​ 
 
 
 

​​2 他の応募者と志望動機で差をつける3つのポイントと例文​ 

 
​​志望動機を上手くアピールすることは他の応募者に差をつける絶好のチャンスです。ここでは、他の応募者と志望動機で差をつけるポイントと例文を3つ紹介します。​ 
 

​​2-1 企業や業界への深い理解を示す​

 
​​採用担当者に良い印象を与え、他の応募者と差別化するには、企業や業界への深い理解を示すことが有効です。企業のビジョンやミッションをしっかりと調べ、志望動機に反映させましょう。自分がどのように企業の理念に共感しているかを明確に伝えることで、企業が求める人物像に合致していることを示せます。​ 
 
​​​貴社が掲げている『社会貢献を通じた豊かな社会の実現』という理念に深く共感しています。私も前職で培った経験を活かし、貴社と共に地域社会に貢献していきたいと考えています。​​ 
 

​​2-2 具体的なエピソードや実績を伝える​ 


​​志望動機で過去の経験や実績をエピソードを交えながら具体的に伝えることもポイントです。例えば、自身が前職で取り組んだプロジェクトや達成した成果を企業の業務にどのように役立てられるのかを具体的に示すと良いでしょう。​ 
 
​​​前職では、システムエンジニアとしてプロジェクトマネジメントを担当し、顧客の業務効率化を目指したソリューションを提供しました。その際、ユーザーインタビューを通じて業務フローを分析し、改善策を提案した結果、顧客満足度を○%向上させることができました。貴社が展開する○○システムは、私が目指す「顧客目線のサービス」と重なるため、これまでの経験とスキルを最大限に活かし、さらなるプロジェクトの成功に貢献したいと考えております。​​ 

 

​​2-3 独自の視点や工夫を示す​ 


​​志望動機は工夫をしなければ、他の応募者と似た内容になってしまう傾向があります。志望動機を差別化するには、他の応募者とは異なる独自の視点や工夫を示すこともポイントです。​ 
 
​​例えば業界のトレンドや課題に対して自身の経験を踏まえた解決策を提示することで、応募者の積極性や独創力を伝えられるでしょう。​ 
 
​​​AI技術が急速に進展する中で、貴社の製品がデータ解析と自動化を組み合わせたソリューションを提供している点に魅力を感じています。機械学習を活用した業務改善プロジェクトに従事し、予測モデルの精度向上とデータの可視化を通じて、顧客のビジネスの意思決定プロセスを短縮できました。この経験を活かし、貴社の製品にさらなる付加価値を提供し、ユーザーの業務効率向上に貢献するための新機能を開発したいと考えております。​​ 
 
 
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​​3 志望動機がキャリアに与える影響​ 

 
 
​​志望動機を作成して採用担当者に伝えることは、就職・転職を成功させる目的だけでなく、自身のキャリアにさまざまな良い影響を与えます。志望動機を作成することで自分の目標や強みを整理できるからです。​ 
 
​​そこで、志望動機がキャリアに与える影響について具体的に解説します。

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​​3-1 キャリアビジョンを整理できる​ 

 
​​志望動機の作成は「応募者自身がなぜ転職をしたいと考えているのか」「転職によってどのようなキャリアを築いていきたいのか」などを改めて見つめ直す良い機会になります。これまでの経験を今後の転職にどのように活かし、今後どのような役割を果たしていきたいのかといったキャリアビジョンの整理に役立ちます。​ 
 
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3-2 長期的なキャリア目標の明確化につなげる​ 

 
​​キャリアアップを目指した転職において、長期的なキャリア目標を持つことは重要です。志望動機の作成は、長期的なキャリア目標の明確化につながります。例えば、「○年以内にマネジメント職に就きたい」「新しい技術に挑戦し、エンジニアとしてのスキルを磨きたい」といった具体的なビジョンを持つことが求められます。具体的なビジョンが明確になれば、自分がどのように成長し、企業に貢献していけるのかを伝えやすくなります。​ 
 

​​3-3 自分の強みや弱みを再認識できる​ 

 
​​志望動機を作成する際は、自分の強みや弱みの再確認が必要です。自分自身の経験やスキルを整理してキャリアの棚卸しをしましょう。キャリアの棚卸しによって、今後の課題や目標を明確にできます。これまでの職務経験や習得したスキルの中で今後役立つものは何か、これから成長させるべき分野はどこなのかなどを改めて理解できるでしょう。​ 
 

​​4【業界・職種別】志望動機の例文​ 

 
 
​​志望動機の内容は業界や職種によっても大きく異なります。ここでは、以下の業界・職種別に志望動機の例文を紹介します。​ 
 
・​​ITエンジニア​ 
・​​営業職​ 
​​・一般事務・医療事務​ 
​​・コンサルタント​ 
​​・マネジメント​ 
​​・医療・製薬​ 
 
 

​​4-1 ITエンジニア​ 


​​ITエンジニアへの転職を希望する際の志望動機作成のポイントは、これまで培ってきた技術的なスキルと経験、最新技術への関心、企業とのマッチングなどを独自の視点を交えつつ具体的に示すことです。志望動機の例文は以下の通りです。​ 
 
​​​サイバー攻撃の増加に伴いセキュリティ技術の需要が高まる中で、貴社が提供するサイバーセキュリティソリューションは、企業のデータ保護にとって非常に重要な役割を果たしていると感じています。前職では、インシデント発生時の迅速な対応体制を構築し、サイバー攻撃に対する被害を未然に防ぐ取り組みに注力してきました。その結果、対応時間を○%短縮できました。貴社のセキュリティ技術を活用し、顧客企業が安心してデジタル化を進められる環境を提供することで企業の成長に貢献していきたいと考えています。​​ 
 
​​​ビジネスの意思決定を支えるデータ解析やAI技術が注目される中で、貴社が提供するAIソリューションは高度な予測分析とビッグデータ処理能力を備えており、企業の競争力を高める力を持つと考えています。前職では、機械学習モデルを活用した需要予測プロジェクトに携わり、顧客の在庫管理精度を向上させることに成功しました。その結果、在庫管理コストを○%削減できました。貴社のAI技術を活かし、さらに多くの企業に最適なソリューションを提供することで、社会全体の効率化と成長に貢献したいと考えています。​​ 
 

​​4-2 営業職​ 


​​営業職への転職を考えた志望動機のポイントは、顧客との信頼関係の重要性を加えながら、これまでの営業実績を数字で具体的に示すこと、企業の成長戦略へ共感を表すことです。志望動機の例文は以下の通りです。​ 
 
​​​私は前職で法人営業を担当し、特に中小企業向けに新規顧客開拓を行ってきました。ある製品の導入を提案する際、業界特有の課題に関する情報を収集し、個別の解決策を盛り込んだプレゼンテーションを実施しました。その結果、年間売上目標の○%を達成できました。貴社の顧客目線の営業スタイルに共感しており、自分の提案力と顧客対応スキルを活かし、貴社のさらなる成長に貢献したいと考えています。​​ 
 
​​​今後のITサービス業界では、顧客の課題に深く入り込んだコンサルティング型の営業が求められていると感じています。前職では、ITソリューションの法人営業を担当し、顧客の業務フローを分析して課題解決に繋がる提案を行うことで、新規契約数を前年比○%まで増加させることに成功しました。また、導入後のフォローアップを徹底することで顧客満足度を高め、リピート契約率の向上にも貢献しました。貴社の営業職として、コンサルティングスキルを活かし、顧客と長期的な信頼関係を築きながら、企業の成長に貢献していきたいと考えております。​​ 
 

​​4-3 一般事務・医療事務​ 


​​一般事務や医療事務などの事務系の職種に転職する際は、業務効率化やサポート能力、ツールやソフトに関するスキル、同じ職場で働くスタッフへのサポート姿勢などを志望動機に含めることがポイントです。以下に例文を紹介します。​ 
 
​​​前職では一般事務として、経費精算や顧客データ管理、備品管理を担当し、社内の効率化に努めてきました。業務の中で、特にデータ管理の精度向上に注力し、作業時間を短縮するために独自のチェックリストを作成するなど工夫を行い、部内の業務効率が○%向上しました。貴社においても、こうした細やかなサポートを通じてチームの一員として貢献し、バックオフィスから円滑な業務運営を支えていきたいと考えています。​​ 
 
​​​医療事務職は、患者様の不安を和らげる重要な役割があると考えており、特に貴院の患者様に寄り添う姿勢に共感しています。前職では接客業務で多くの方と接する中で、相手の立場に立った対応を心がけ、顧客満足度の向上に尽力しました。また、正確なデータ入力や電話応対スキルを磨きました。こうした経験を活かし、患者様や医療スタッフの方々をサポートし、安心していただける医療環境づくりに貢献したいと考えております。​​ 
 

​​4-4 コンサルタント​ 


​​コンサルタントへの転職における志望動機作成のポイントは、クライアントの成功を強調することや、業界特化型の強み、ソリューションの提案力をアピールすることです。応募先企業のコンサルティング方針や特徴を事前にリサーチし、貢献意欲も伝えられると良いでしょう。以下に例文を紹介します。​ 
 
​​​前職では、業務プロセス改善プロジェクトにリーダーとして携わり、部門間のコミュニケーションと業務フローの見直しを行いました。その結果、チーム全体の作業効率が○%向上し、経費削減にも貢献することができました。この経験を通じて得た分析力と改善提案スキルを活かし、貴社のコンサルタントとして、クライアントの抱える課題を根本から解決したいと考えています。貴社が掲げる「成果重視のソリューション提供」に共感しており、チームの一員としてお客様の成功に貢献したいと強く希望しております。 
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IT業界での10年間の経験を通じ、システム開発やデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に携わり、多くのプロジェクトをリードしてきました。特にDX支援では、業務のデジタル化により顧客企業の作業効率を○%改善する成果を上げました。貴社が重視する「デジタルを活用したコンサルティング」に共感しており、私のIT知識と業務改善のスキルを活かし、クライアントが競争力を高めるための支援を行いたいと考えています。コンサルタントとしてクライアントの成長に貢献しながら、私自身もさらなるスキルアップを目指したいと考えております。​​ 

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​4-5 マネジメント​ 


​​マネジメント職を希望する場合は、リーダーシップとチーム運営、問題解決能力と組織運営、成長戦略への共感を意識した志望動機を作成すると良いでしょう。転職先企業への方針や貢献意欲を示し、新しい環境での成長や組織に貢献する姿勢を伝えることがポイントです。志望動機の例文は以下の通りです。​ 
 
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前職ではプロジェクトマネージャーとして5年以上にわたり、異なる専門分野のメンバーを率いて複数のプロジェクトを成功に導きました。特に重視したのは、チーム内での信頼関係の構築と、メンバーが自主的に意見を出し合える風土の形成です。その結果、部内のコミュニケーションが活性化し、プロジェクトの進捗が円滑に進むようになりました。貴社でも、チームの一体感を高め、メンバーの能力を最大限に引き出すことで、組織全体の成果向上に貢献したいと考えています。リーダーとして貴社の成長を支える一翼を担いたく、マネジメント職を志望いたしました。​​ 
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前職では、部門の責任者として収益性の向上とコスト削減を目指し、事業戦略の見直しを行いました。売上分析と経費管理を徹底し、組織全体でPDCAを回す体制を強化した結果、前年比で○%の業績向上を達成できました。貴社が直面する課題を迅速に把握し、同様のマネジメント経験を活かして組織運営に貢献できると確信しています。また、成果重視のマネジメントを通じ、貴社の事業成長を支える存在としてお役に立ちたいと考え、志望させていただきました。​​ 


​​4-6 医療・製薬​ 


​​医療や製薬関係の職種を希望する場合、医療・製薬業界での使命感や医薬品への関心、企業のビジョンに対する共感、技術革新に対する興味や意欲を意識した志望動機を作成すると良いでしょう。志望動機の例文は以下の通りです。​ 
 
​​​
私は、医療業界での社会貢献度の高さに強く惹かれており、患者様に寄り添い、信頼されるサービス提供ができる環境で働きたいと考えています。前職では接客業務を通じ、相手の立場に立って考え、丁寧に対応する姿勢を磨いてきました。医療業界に転職することで、患者様やそのご家族が安心して医療を受けられるよう、ホスピタリティとコミュニケーション能力を活かして貢献したいと考えています。また、貴院が掲げる『患者様ファースト』の理念に共感しており、その実現のためにサポートを行うことができる医療スタッフを目指したいと志望いたしました。​​ 
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​​​製薬業界は人々の健康に直結する非常に重要な役割を果たしており、社会に貢献できる分野として大変魅力的だと感じています。前職では、品質管理のポジションで製品の安全性と効率性を重視したプロセス改善に取り組み、業務効率を○%向上させました。この経験を活かし、貴社の製品開発および品質管理の分野で貢献したいと考えています。貴社が掲げる『安心・安全な医薬品の提供』というミッションに共感しており、信頼される医薬品の製造と管理に携わることで、貴社と共に社会貢献を実現していきたいと考えています。​​ 
 
 
 
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​​5 よくある志望動機の失敗例​ 


 
 ​​志望動機は伝える内容や方法によって、採用担当者にネガティブに受け取られるケースもあります。志望動機を伝える際に知っておきたい失敗例は以下の通りです。​ 
 
・​​前職や現職の不満を強調する​ 
​​・志望動機が明確でない​ 
​​・給与や条件を強調する​ 
​​・自信が感じられない表現をする​ 
​​・志望動機のテンプレートをそのまま使用する​ 
 
​​それぞれ詳しく解説します。

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​​5-1 前職や現職の不満を強調する​ 


​​前職や現職の不満を強調するようなネガティブな転職理由を中心にした志望動機は、採用担当者に「不満を持ちやすい人材」という印象を与えてしまいます。​ 
 
​​また、採用しても同じような不満を持ちやすいのではないかと懸念されることがあるため注意が必要です。​ 
 
​​【失敗例】​ 
​​前職では職場環境が悪く、残業が多かったため転職を決意しました。​ 
 
​​【改善例】​ 
​​前職で培った経験を活かし、より働きやすい環境で自分の力を発揮し、業務効率化に貢献したいと考えております。​ 
 
​​過去の職場の問題にフォーカスするのではなく、ポジティブな視点で志望企業に対する期待や貢献意欲を中心に述べるように意識しましょう。​ 
 

​​5-2 志望動機が明確でない​ 


​​志望動機を抽象的な表現だけでまとめると、なぜその企業に転職したいのか、応募者が本当にその企業を理解しているのかが伝わりにくくなります。企業のどのような点に惹かれ、どのように貢献したいのかを具体的に示すことがポイントです。​ 
 
​​【失敗例】​ 
​​貴社の成長性に魅力を感じ、志望しました。​ 
 
​​【改善例】​ 
​​貴社が○○業界において○○分野で成長している点に魅力を感じました。前職での○○経験を活かし、さらに貴社の○○事業の成長に貢献したいと考えております。​ 
 
​​具体的な内容を交えつつ、志望動機を伝えることがポイントです。​ 
 
​​

5-3 給与や条件を強調する​ 


​​休暇や待遇といった条件面だけを志望動機にすると、企業への興味や熱意が感じられず、「福利厚生だけが目的」と捉えられてしまうことが多いため注意が必要です。​ 
 
​​【失敗例】​ 
​​貴社は土日が休みでワークライフバランスが良く、自分に合うと思い志望しました。​ 
 
​​【改善例】​ 
​​貴社が掲げる○○という理念に共感し、私の経験を活かして貢献したいと考えています。また、仕事に集中できる働きやすい環境で、長期的に貢献できる点も魅力に感じております。​ 
 
​​企業の理念や仕事への意欲にフォーカスし、その上で働きやすさについて言及することで、条件面が主目的ではないことを示しましょう。​
 
​​

5-4 自信が感じられない表現を使う

​ 
​​弱気な表現や曖昧な姿勢は自信が感じられず、採用担当者にマイナスの印象を与えがちです。企業は貢献意欲の高い自信ある人材を求める傾向があるため、志望動機に対しても積極的な意志を示すことが大切です。​ 
 
​​【失敗例】​ 
​​できる範囲で貴社に貢献したいと考えています。​ 
 
​​【改善例】​ 
​​これまでの経験を活かし、即戦力として貴社の○○事業に貢献したいと考えております。​ 
 
​​前向きな意志や積極的な貢献姿勢を示すことで、仕事に対する自信と意欲を伝えましょう。​ 
 
​​

5-5 志望動機のテンプレートをそのまま使用する

 
​​インターネット上にあるテンプレートをそのまま使用したり、どの企業にも使えそうな志望動機を使ったりすると、応募先企業に対する熱意が伝わりにくくなります。企業が求めるのは「なぜ自社を選んだのか」に対する具体的な理由です。​ 
 
​​【失敗例】​ 
​​貴社の一員として、貢献していきたいと考えています。​ 
 
​​【改善例】​ 
​​貴社が推進する○○事業において、私の○○の経験を活かして新たな付加価値を提供できると確信しております。○○の分野での成長を共に目指したいと考えています。​ 
 
​​応募企業ならではの特徴や、自分が提供できる具体的な貢献内容を具体的に記載し、オリジナリティのある志望動機に仕上げましょう。​ 
 
​​

6 志望動機を効果的に伝えるためのチェックポイント​ 


​​

 
​​志望動機を効果的に伝えるためには、事前にしっかりと準備することが大切です。主なチェックポイントは以下の通りです。​ 
 
​​・志望動機が企業の理念や方針に沿っているか​ 
​​・志望動機に一貫性があるか​ 
​​・長さが適切で要点をまとめているか​ 
​​・企業への理解が示されているか​ 
 
​​それぞれ詳しく解説します。​ 
 

6-1 ​志望動機が企業の理念や方針に沿っているか​ 


​​応募企業の理念や経営方針、具体的な事業活動に対して共感や理解を示しているか確認します。企業側は、自社にフィットする人材を採用したいと考えているため、企業理念と自分の価値観が一致していることを示すことが重要です。​ 
 
​​例えば「貴社の『顧客第一主義』の理念に共感し、これまでの経験を活かしてお客様に寄り添ったサービスを提供することで貴社に貢献したいと考えております。」といった内容を志望動機に盛り込みましょう。​ 
 
​​志望動機の中に、企業の理念や方針に共感する内容が含まれているか、あるいは自分の価値観が企業の方向性と合っているかを確認することが大切です。​ 
 
​​

6-2 志望動機に一貫性があるか​ 


​​志望動機が自己PRや職務経歴書と矛盾していないかを確認します。一貫性がないと、応募者の信頼性や一貫した意欲が伝わりにくくなるからです。志望動機の内容は、自分のキャリアの方向性と一致しているかどうかがポイントとなります。​ 
 
​​例えば、職務経歴書で「営業経験10年以上」としている場合、「長年の営業経験を活かして…」といった内容で志望動機に関連付けると一貫性が生まれます。​ 
 
​​

6-3 長さが適切で要点をまとめているか​ 


​​志望動機​​が長くて内容が分かりにくかったり、文章は短いものの、ぼんやりして説得力がなかったりというということがないように気をつけましょう。内容に具体性を持たせつつ、簡潔で伝わりやすい文章構成にすることがポイントです。​ 
 
​​また、採用担当者が短時間で理解できるように、無駄な表現を省き、要点をまとめる必要があります。​ 
 
​​例えば「○○経験を活かし、貴社の○○事業で即戦力として貢献したいと考えています。」といったように、簡潔にまとめて下さい。​ 
 

​​6-4 企業への理解が示されているか​ 


​​志望動機に企業への理解が示されているか、他の企業でも通用するような一般的な内容になっていないかを確認します。企業側は、自社に対して特別な意欲を持っている応募者を歓迎するため「なぜこの会社なのか」という具体的な理由が伝わる内容であることが大切です。​ 
 
​​例えば「貴社の○○事業において、○○の経験を活かして新たな提案を行い、事業のさらなる成長に貢献したいと考えております。」といったように、企業の特色や強みに言及し、その特徴に自分がどう貢献できるかを盛り込むと良いでしょう。​ 
 
 
 
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7​ 面接で志望動機をうまく伝えるための準備とポイント​

​​
志望動機を効果的に伝えるには、事前準備をしっかりと行うことが大切です。事前準備のポイントは以下の通りです。​ 
 
・​​志望動機を自分の言葉で話せるようにする​ 
​​・企業や業界の最新情報を書き出しに盛り込む​ 
​​・質問に応じた柔軟な対応を心がける​ 
​​・面接に備えて表情や姿勢も練習しておく​ 
 
 
​​それぞれ詳しく解説します。​ 
 
​​

7-1 志望動機を自分の言葉で話せるようにする​ 


​​履歴書や職務経歴書に記載した志望動機を丸暗記するのではなく、自分の言葉にアレンジして伝えましょう。自分の言葉にすることで、採用担当者に自然な印象を与えられます。​ 
 
​​例えば「私は貴社の〇〇事業に強く興味を持っており、過去の〇〇の経験を活かして貢献したいと考えています。」など、口語体で分かりやすく伝えましょう。​ 
 
​​また、面接で志望動機を伝える場合は、スムーズに話せるようにあらかじめ練習しておくことがおすすめです。​ 
 
​​

7-2 企業や業界の最新情報を書き出しに盛り込む​ 


​​企業や業界の最新情報を志望動機の書き出しに盛り込むことは、企業に対する真剣さや最新トレンドへの理解を示す強力なアピール方法です。業界のトレンドや企業の最新プロジェクトに触れることで、応募者がその企業や業界に長く関心を持ち、共に成長していく意欲を表現できます。​ 
 
​​例文として「現在、製薬業界ではAIを活用した新薬開発が急速に進んでおり、データサイエンスを活かした効率化が重要視されています。貴社が推進するAIプロジェクトには大きな成長性を感じており、私のデータ解析スキルを活かし、貴社の研究に貢献したいと考えています。」といった内容が挙げられます。​ 
 
​​業界の最新トレンドや動向を冒頭で示し、続けて企業に貢献する姿勢を表明すると良いでしょう。採用担当者に対して、応募者が業界の方向性を把握していることと、応募企業でそのスキルを活かす意欲が伝わります。
​ 

​​7-3 質問に応じた柔軟な対応を心がける​ 


​​志望動機に関して、企業の採用担当者から掘り下げた質問をされることがあります。例えば「なぜ他社ではなく弊社を選んだのですか」や「この業界に興味を持った理由を教えて下さい」といった質問に備え、スムーズに答えられるよう準備しておきましょう。​ 
 
​​想定した質問に対して事前に具体的な答えを準備しておくと、深く掘り下げられても動揺せずに答えられます。​ 
 
​​

7-4 面接に備えて表情や姿勢も練習しておく​ 


​​志望動機の内容だけでなく、表情や姿勢も企業の採用担当者の印象に影響を与えます。志望動機を面接で伝える場合は、話している内容が前向きに聞こえるように、笑顔や自信を持った態度で伝えることが大切です。​ 
 
​​例えば、鏡を見ながら練習したり、模擬面接を受けてみると良いでしょう。表情やアイコンタクトにも気をつけながら話すことで、自信を持って志望動機を伝えられるようになります。​ 
 
 
 

​​8 採用担当者に響く志望動機で未経験からの転職も成功させよう​ 


 

 
​​企業の採用担当者は、応募者に志望動機を確認することで「自社にどのくらい興味を持っているのか」「自社で採用するにあたって適性があるのか」などを見極めています。志望動機は、企業への深い理解や、これまで培ったスキル・経験などをエピソードを添えて伝えることがポイントです。​ 
 
​​また、文章の長さが適切で要点を簡潔まとめているか、テンプレートをそのまま使用するのではなく、自分の言葉で表現しているかなども確認しましょう。面接で志望動機を伝える際は、採用担当者からの質問に応じてスムーズに答えられるように業界や企業研究も必要です。面接での表情や姿勢も採用担当者の印象に影響を与えます。適度に練習し、好印象を与えられるようにしておくことが大切です。​ 
 
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