面接がうまくいったかどうかはすぐわかる?成功を示す11のサイン 

 

面接を終えて部屋を出る時の気持ちは何物にも代えがたいものがあります。入念な準備、面接に対する不安、そして1時間の大半を費やして自分について語らねばならなかったという事実は人を疲労困憊にさせるため、面接が終わった時には心から安堵するものです。その後に訪れるのが、面接は実際上手くいっていたのかどうかと考え始める時間です。

面接後の中途半端な期間は気持ちが落ち着かず、直感はあるかもしれませんが、面接の出来についてあれこれ考え始めてしまうのはごく自然なことです。自分がどう答えたかを1つ1つ振り返ったり、もっと悪いことに「結果を教えてほしい」と会社に迫ったりすることはお勧めできませんが、ここで皆さんができることは面接の成功を示す以下の兆候について考え、根拠のある推測をすることです。

1. 面接の終了時間が予定時間を超えていた

リクルーターからは面接の所要時間を具体的に聞いていたかもしれません。終了時間が聞いていたとおりかそれ以上だったら、それは良い兆候です。採用責任者の時間は貴重であり、採用シーズン中は尚更です。採用責任者がこの機会に皆さんについてより深く知りたいと考えたとすれば、これは彼らが皆さんに明確な興味を持っている兆候の1つといえます。

2. 面接では会話が弾んだように感じられた

面接官は話し易い相手と感じましたか?面接は不毛な質疑応答というより会話のように感じられ、面接官は面接中のどこかでよりくだけた世間話をしましたか?

その場合は、面接官との信頼関係を築くことに成功し、高い対人スキルをアピールできた可能性が高いです。さらに、候補者である皆さんと話が弾んだことで、面接官は皆さんがチームメンバーとも上手くやっていける姿を想像し易くなります。

3. そのポジションに就いた暁にあなたがすることになる内容を説明された

これは例えば、面接官から「採用された方に期待されることは…」ではなく、「このポジションであなたに期待されることは…」のような言い方をされることを意味します。

その発言の後、面接官はそのポジションに関するかなり細かい話をしたかもしれません。これは、面接官がすでにこのポジションに就いている皆さんの姿を想像し、皆さんにそのポストの詳細な業務内容やそれに伴う責任を知ってもらおうとしている兆候の1つです。  

4. 面接官の自分に対する関心を感じられた

質問に答え自分について話した時、面接官が関心を持っているように感じましたか?相手のボディランゲージや反応を考えてみましょう。

前のめりになって頷き、笑みを浮かべ、皆さんの発言に同意し、皆さんが答える都度「良い回答ですね」、「おっしゃるとおりです」といったフレーズの鼓舞的・肯定的表現を見せていた場合は、面接官はあなたの回答に関心を持っていた可能性があります。皆さんの話を気に入って話を続けてくれるよう促していた場合は尚更です。

5. 相手先企業と応募ポジションに納得する部分があった

面接を終えた時に応募ポジションに関する納得や興奮がありましたか?それは、面接官がキャリアアップに関することから報酬・福利厚生面まで、応募ポジションや相手先企業の良い面すべてを熱心に説明してくれたからでしょうか?端的に言えば、面接官は皆さんが自分について語ったのと同等の時間を応募ポジションの説明に費やしていましたか?

その場合、面接官は応募ポジションに対する皆さんの適正に手応えを感じ、相思相愛であってほしいと望んでいたことは確かです。面接官が皆さんの具体的なスキルや関心を応募ポジションに関連付けて話していたら、それはこのポジションを他ならぬ皆さんに任せたいと考えている兆候であるため、かなり手応えがあったと考えてよいでしょう。

6. こちらの質問に丁寧に回答してもらえた

似たような例を挙げますと、皆さんに応募ポジションに対して納得してもらおうと面接官が考えていた場合、皆さんがする質問はすべて丁寧に回答しようとしたことでしょう。皆さんがした質問に丁寧かつ詳細に答え、納得がいく回答だったか皆さんに確認していた場合は、採用責任者は皆さんが相手にそう試みていたのと同様に皆さんに強い印象を与えたかったという良き兆候といえます。

7. 同僚候補に紹介された

面接の終盤に採用責任者から他の社員を紹介された場合は、先に述べたように、これは有望な兆候です。

そして、皆さんがそれらの同僚候補と上手くやっていけそうだと感じると共に先方に好印象を与えていればなお良く、入社後の好スタートを期待できます。

8. 上位意思決定者に紹介された

先に述べたように、候補者である皆さんに好感触を抱いていなければ、採用責任者が皆さんを他の従業員に紹介することはありません。その相手がシニアステークホルダーだった場合は尚更です。

取締役や最高経営幹部へ紹介された場合は、採用に関する最終決定はそれらの上級幹部にかかっていると理解している兆候です。面接官は皆さんが応募ポジションに適任であることを上級幹部自身の目で理解してもらうために直接紹介し、それによるプロセスの迅速化を狙ったわけです。

9. 面接の最後に「最後に質問は?」と尋ねられた

これには皆さんの退職通知期間や入社可能日に関する質問が含まれます。これは、面接官が次のステージのことまで考えている良き兆候といえます。

さらに、「応募ポジションにまだ興味がありますか?」、「予定されている他社の面接はありますか?」、「他社と面接中ですか?」といった質問を受けたかもしれません。こうした質問はすべて、採用責任者は皆さんに強い興味を持っており、皆さんと相思相愛であることを願い、皆さんにはぜひ自社に来てほしいと思っていることを示唆しています。

10. 面接官から次のステップに関する具体的説明があった

面接終了時、採用責任者から次のステージ(二次面接など)や結果連絡の時期に関する説明がありましたか?あった場合は皆さんが次のステージに進む可能性があることを示唆していますので、「この話は終わった」と気を抜かないようにしてください。

もう1つの良い兆候としては、面接の最後に「質問等があったら連絡を」と面接官が自分の名刺や直通の電話番号を渡してきた場合です。これは、応募ポジションに関する詳細や皆さんの適性について十分に納得しておいてもらいたいと面接官が願っている兆候といえます。

11. 面接官からリクルーターへのフィードバックが高評価だった

面接後にリクルーターに連絡を取った時、前向きなフィードバックがありましたか?面接が高評価だった時はすぐに相手先企業からリクルーターに連絡がいくことになっていた場合、これは皆さんが合格となる可能性が高いことを知っておいてほしい兆候といえます。ただし、当然のことながら相手先企業は他の候補者の面接を続ける必要があるため、その点は承知しておいてください。

最後になりますが、以上に挙げてきた様々な兆候を面接プロセスにおける次のステージ進出の絶対的確証と捉えたり、それらを理由として転職活動自体を止めたりしないでください。皆さんに吉報が届くことを願うばかりですが、そうでなかった場合も失望しないことです。

以上に挙げた11の兆候は、少なくとも皆さんは正しい行いをし、有力候補として残っている可能性があることを示しています。次回の面接ではこれらすべての兆候から内定獲得につなげられるよう、面接で良かった点は何か、そしてさらに重要な点として改善できる点は何かをリクルーターに確認してください。

 

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著者

トム・オズボーン

ヘイズ・マレーシア/マネージングディレクター

トム・オズボーンは、マレーシアにおけるヘイズのマネージング・ディレクターで、10年以上の人材紹介の経験を持っている。主にシニア・ファイナンス分野での採用を担当し、英国、シンガポール、マレーシアの大規模な採用チームを管理してきた。
イギリスのヘイズでは、イングランド東部の複数のオフィスでシニア・ファイナンス・チームを統括した。その後、アジアに拠点を移し、最初はシンガポールでマレーシアのヘイズを立ち上げ、発展させたシニア・マネジメント・チームの一員として活躍した。
現在、トムはヘイズのマレーシアのオペレーションと、会計士・金融、銀行・金融サービス、保険、ファイナンス・テクノロジー、人事、情報技術など10の専門分野をカバーするスペシャリスト・コンサルタントのチームを管理している。