経験・年齢不問!初心者がプログラマーになるには?転職のコツを解説

プログラマーは、日々進化する情報化社会において需要の高い職種の1つです。現在は、IT技術者不足やプログラミングスクールの増加など、未経験からプログラマーになりたいと考えている人にとって有利な環境が整っており、転職を検討する人も多いでしょう。
 
今回は、プログラマーになるにはどのようなステップを踏んだら良いのか、仕事内容や必要なスキルについて詳しく紹介します。未経験からプログラマーを目指す方法や転職のコツについてもまとめています。プログラマーに興味を持っている人やプログラマーになるために情報収集している人は、ぜひご覧ください。
 

目次

  1. プログラマーとは
  2. プログラマーの仕事内容
  3. プログラマーに求められるスキル
  4. プログラマーの給与
  5. プログラマーの適性がある人とは
  6. 未経験からプログラマーを目指す4つの方法 
  7. プログラマーの将来性
  8. プログラマーになるためには?よくある質問
  9. プログラマーになるならヘイズジャパン

プログラマーとは

プログラマーとは、コンピューターが実行するプログラムを構築する職業です。アプリやゲーム、Webサイトなどで「AをクリックするとBを表示する」といったコンピュータへの動作命令をプログラミング言語で記述し、システムやソフトウェアを開発します。エンジニアと呼ばれる場合もあります。
 
プログラマーになるために、必ず取得しなければならない資格や学歴はなく、プログラマーを目指す方法は多岐に渡ります。例えば、未経験から独学でスキルを習得する、他のIT系職種で就職し社内研修などでスキルアップする、プログラミングスクールに通うという方法があります。


プログラマーの仕事内容

プログラマーの仕事は、一言でいうとプログラムの構築です。ここで言う「プログラム」とは、スマホアプリやWebサイト内のメニューが正確に動作するための、いわゆるコマンドや命令文を指します。
 
プログラマーは、プログラミング言語を使ってコマンドをソースコードと呼ばれる記述文に変換し、システムを組み立てる役割を担います。システムやプログラムは、数日で完成する小さなものから、数年を要する大規模なものまでさまざまです。
 
なお、プログラマーと混同されやすいシステムエンジニア(SE)は、システムそのものの設計者です。プログラマーはSEの設計支持に従ってプログラムを作成し、システムが正しく動作するか確認を行います。


プログラミング言語とは

プログラマーはプログラミング言語を使用してシステム開発を行います。そのプログラミング言語とは、プログラムを構築するために使う言語のことです。ソフトウェアが自動的に処理や解析を実行できるよう、人間が日常的に使う自然言語とは異なる厳格なルールで運用されています。
 
世界には現在、250種類以上の主要なプログラミング言語が存在するとされ、一定数以上のユーザーがいるものとしてC言語の他、PHPやJavascriptなどが挙げられます。また、AI技術やビッグデータ関連で必須のR言語やPythonも有名です。言語によって難易度や活用シーンが異なり、必要な学習時間も変わります。
 
システム開発で用いられる言語を使いこなせるプログラマーが、現場で求められています。将来的に携わりたいプロジェクトやITシステムを明確にすることで、習得すべきプログラミング言語が決まります。


プログラマーに求められるスキル

プログラマーになるために必要なスキルとして、プログラミングスキルとコミュニケーション力が挙げられます。パソコンに向かってコツコツ入力していくイメージのあるプログラマーは通常チームで動くため、関係者とのスムーズなコミュニケーションが必須です。2つのスキルについて、詳しく見ていきましょう。


1.プログラミングスキル

プログラミングの専門家であるプログラマーには、高いプログラミング能力が求められます。基礎的な知識はもちろん、実際にシステムを構築するためには応用力が必要です。1つの分野だけを勉強するのではなく、幅広い知識をつける意識を持ちましょう。
 
どのプログラミング言語を習得しているかによって、活躍フィールドが異なります。業界や開発システムの種類ごとに使われる言語はある程度決まっているため、その情報を目安に言語を選択・習得していくと良いでしょう。
 
実際のプログラミング業務はチームで行います。自分が書いたプログラムが引き継がれることを考慮して、極力わかりやすく記述できるスキルも大切です。また、納期を厳守するために、効率よくプログラムを書く能力を身につける必要があります。


2.コミュニケーション力

プログラマーは四六時中パソコンに向かってコードを書くイメージですが、システム開発は通常、複数のプログラマーやSEなどを含めたチームで構成されており、チーム内でのスムーズなコミュニケーションは、プロジェクトの成功を左右します。
 
例えば、SEや同僚、上司との会話を正しく理解する力は必須です。システムのどの部分のプログラミングを自分が担当するか、全体工程の中でいつまでに提出するのかなどを把握しないと、プロジェクト全体の進捗に影響します。また、他システムと連携するような部分をプログラミングする場合、連携がうまくいかずにシステムが正しく起動しない可能性も考えられます。
 
プロジェクトの進行中、現場ではプログラムを書き進めていくうちに当初の仕様ではうまくいかないケースも出てきます。プログラミングによりシステムが形になってきた段階で、当初の予定と合わない部分が出てきて、仕様をすり合わせる、関係者とプログラムを見直すといった作業が必要です。おかしいと気づいた際に、なるべく早い段階で関係者にシェアして軌道修正する必要があります。
 
優秀なプログラマーであるほど、周囲に気を配りながら仕事を進めています。現場で活躍する先輩や同僚プログラマーを見習いながら、日々の業務を通してコミュニケーションスキルを磨くことが大切です。


プログラマーの給与

プログラマーの給与は、正社員の場合「求人ボックス 給料ナビ」上では月給約41万円、初任給で21万円前後です。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」で算出された平均年収額は、約425.8万円が目安とされています。年代別の年収を見ると、20代では314万〜396万円と平均を下回るものの、年齢に比例して高くなり、50代後半では588万円までアップしています。
 
国税庁「民間給与実態統計調査結果」における平均年収は、SEが約491万円、Webデザイナーが約448万円です。よって、IT業界の他の職種に比べて、プログラマーはやや低めといえます。ただ、実際の年収額は企業規模や経験の有無などによって異なります。
 
プログラマーの言語別年収額については、下記記事も合わせてご覧ください。


プログラマーの適性がある人とは

プログラマーの適性がある人にはどういった特徴があるのか見ていきましょう。専門性の高いプログラマーの仕事には向き不向きがあり、適性とされるポイントから大きく外れるとプログラマー業務に支障をきたす可能性もあります。プログラマーとして長く働くことを考慮して参考に確認してみてください。


1.論理的思考力のある人

論理的な思考力は、プログラマーに求められる代表的なスキルです。プログラミング言語の構造を理解し、システムを構築していくためには因果関係を把握するロジカルシンキングが欠かせません。
 
エラーやバグが発生した際に、原因と修正箇所をすばやく見つけてエラーを解消するためには、プログラムを論理立てて考える必要があります。
 
逆に、論理的に考えることが苦手な場合は業務で苦労するかもしれません。今現時点で論理的思考が身についていないといって、焦る必要はありません。論理的思考の能力は、日頃からものごとの道筋を考えるなど意識してトレーニングを重ねることで習得可能です。


2.継続的に勉強できる力がある人

プログラマーは、継続的に勉強を続けることが重要です。日々新しい情報と技術が登場し、変化するIT業界において、積極的に知らない知識を吸収し、スキルを高める努力がプログラマーに求められます。
 
プログラミングを学ぶ地頭があること以上に、興味をもってプログラミングを学ぶ意欲が大切です。好奇心を持って新しい分野の開発や技術の習得に取り組める人に、プログラマー適性があるといえます。


3.集中力のある人

プログラマーは長時間プログラミングを行うため、集中力があると好ましいでしょう。プログラミング言語の文字列を見ながら、コードの入力・修正を行います。数時間通して作業できる集中力や、エラーが解消されるまで根気よくコードと向き合う忍耐力なども、プログラマーの適性です。
 
集中力も論理的思考と同様に、自ら身につけられるスキルです。集中力が低いと感じている人でも、訓練することで集中力がアップする可能性はあります。時間を決めて集中する訓練などに取り組んでみましょう。


未経験からプログラマーを目指す4つの方法

未経験者でもプログラマーを目指すことはできます。プログラマーになる方法は複数ありますが、基礎知識や技術を身につけた後、条件に合った就業する方法が一般的です。ここでは未経験からプログラマーになりたい人向けに、4つの具体的な方法を紹介します。


1.独学

独学でプログラマーを目指すことも可能です。オンライン上にはプログラミングに関する情報は充実しており、オンライン学習サイトや初心者向けの書籍でも勉強できます。時間的な余裕がない人でも継続しやすく、自分に合った効率的な学習方法を見つけられれば無理のないペースでスキルを身につけられます。
 
ただ、近年はプログラミングを含め、ITに関するさまざまな情報が出回っています。期限切れの内容や誇張表現といったリスクもあるので、可能な限り一次情報を確認しましょう。
 
また、独学においてはプログラミング言語の選定もハードルとなる可能性があります。代表的なプログラミング言語の中で、多くのシーンで活用されていて難易度がさほど高くないPythonなどが初心者向けです。プログラマーのニーズがあっても、難易度が高いC言語などを選ぶと途中で挫折してしまう可能性があるので、事前に情報収集して検討を重ねることが大切です。


2.プログラミングスクール

プログラミングスクールは、プログラミングを学べる専門学校です。プログラミング言語やコース内容はスクールによって異なります。実際に教室に通う学校もありますが、最近はオンライン完結型のスクールも多く登場しており、気軽に通えることから人気があります。
 
オンラインスクールの費用は、無料のものから100万円前後まで幅広く、3〜6ヵ月間30万〜60万円ほどが相場とされています。入学金の有無やコース期間、学習する言語などの条件によって金額は変わるので、勢いで決めずに複数社比較して決めると良いでしょう。
 
なお、近年ではプログラミング言語の学習から就職サポートや求人紹介まで一貫して対応しているプログラミングスクールも増えており、未経験からプログラマーに就ける機会が増えています。支援制度があるからといって必ずしも就職が約束されている訳ではなく、希望条件で必ず就職できるとは限らない点には注意が必要です。
 
また、短期間ですべてを学ばなければならない点や、独学よりも自由度が低い点はデメリットといえます。ポジションに就いた後のことを考慮し、実践的な内容がどこまで含まれているかを事前に確認しましょう。


3.企業に就職・転職

IT系企業の未経験対象の求人に直接応募する方法も有用です。IT業界の人材不足により、近年は、プログラマー経験がなくても、コミュニケーションスキルや学習意欲などの人材重視の採用を実践するIT企業も増えており、実際に未経験者歓迎のプログラマー求人も多数見つかります。
 
大手求人サイトを複数調べたところ、正規雇用での給与相場は月収20万〜30万円前後です。プログラマー自体の平均年収よりは低いものの、試用期間の後は一般的な正社員同様の条件が見込めることがわかります。
 
なお、潜在的な能力により採用を決める「ポテンシャル採用」を実施する企業へエントリーする方法もあります。20代など若手の育成を考慮した採用方法で、意欲や取得資格といった材料で判断されるため、未経験でも利用しやすいでしょう。


4.職業訓練校

国や自治体が運営する職業訓練校にも、プログラミングコースがあります。求職中の人がスムーズに就職するためにプログラミングを学べる制度で、訓練期間は平均3〜6ヶ月間です。
 
プログラミングスキルを習得する実技と、プログラミング言語の基礎知識を身につける学科の2つで構成されています。学科には履歴書の書き方や面接練習などが含まれ、就職を見据えた対策が可能です。職業訓練は、就職の意思がある求職者なら基本的に無料で受講できますが、コースによっては教材費などが発生する場合があります。
 
ただし職業訓練校ではコース期間が決まっており、タイミングが合わないと申し込めない上、希望者が多いと参加できない可能性もあるので注意しましょう。受講するためには、ハローワークの申し込み手続きや書類選考、面接を通過する必要があります。


プログラマーの将来性

プログラマーの将来性は大きく、ニーズはしばらく持続すると予測されます。情報化社会が進み、あらゆる場面でIT技術が必要とされる現代では、プログラマーは安定して需要のある職種の1つです。
 
プログラミング言語とスキルを習得し、経験を積んだ人であれば就職活動の幅が広がり、業界を越えて活躍できる可能性があります。未経験でも、基礎知識を学んでいてモチベーションがある場合は、プログラマーのポジションに就ける可能性は高いでしょう。
 
昨今のプログラミングスクールやWebデザインスクールの流行を受け、未経験出身の人材が増加しています。この状態が続くと、供給過多となり求人案件の減少や相場の下落といったリスクも否めません。
日々進化を遂げるIT技術を扱えるスキルや臨機応変な対応力、長期的な活動を見据えたマネジメントスキルなどを身に付けておくと、キャリアパスの選択肢が増えるでしょう。
 

プログラマーになるためには?よくある質問

最後に、プログラマーを目指す上でよくある質問にQ&A形式で回答していきます。プログラマーになるために行動しようと準備している人や、プログラマーへの転職を検討している人にとって役立つ内容のため、ぜひ参考にしてください。


Q1.文系大学出身でもプログラマーになれますか?

文系出身でもプログラマーになることは可能です。IT職種は理系のイメージが強く、文系出身の人にとっては難しいと思う方もいるかもしれませんが、現場では文系・理系問わず多彩な経歴の人がプログラマーとして活躍しています。文系出身の未経験者でも、スクールや研修でプログラミング言語を勉強し、プログラマーを目指すことは十分に可能です。
 
特にプログラマーとしての適性は、過去の職歴や学歴とは関係が薄い上、業務をこなしながらも現在進行系で学習を続ける意欲や好奇心の方が重要とされます。人手不足が続いているIT業界において、高いニーズのあるプログラマー職を狙うには好機といえるでしょう。


Q2.プログラマーに活かせる資格はありますか?

プログラマーになるために必須の資格はありませんが、活かせる資格として下記が代表的です。
 
  • ITパスポート試験
  • 基本情報技術者試験
  • C言語プログラミング能力認定試験
  • 情報処理技術者試験(応用情報処理技術者試験)
ITパスポートや基本情報技術者試験は、プログラミングやIT関連の基礎知識を習得でき未経験者に適しています。いずれも経済産業省が認可する国家資格のため、就職時の自己アピールに大いに役立ちます。
 
C言語プログラミング能力試験は、最も普及しているプログラミング言語の1つであるC言語の知識とプログラミングスキルが身につきます。また、他のプログラミング言語を学ぶ際にも役立つ資格です。
 
情報処理技術者試験は、プログラマーの基礎能力を測る代表的な資格で、IT技術者の多くが受験・取得しています。分野ごとに区分が設けられ、上級の位置付けである応用情報処理技術者試験などがあります。取得することでIT人材としてのアピールに有用です。
 
IT職種への転職や就職に有利な資格については、下記記事で詳しく解説しています。面接時の自己アピール方法も紹介していますので、あわせて参考にしてください。

Q3.学歴や年齢は関係ありますか?

基本的には、どんな経歴の人でもプログラマー職に就けます。専門的な知識やスキルを要するプログラマーになる上で学歴や年齢は関係ないので、高卒や30代〜40代でプログラマーへの転身を目指すことも可能です。社会人経験が豊富な30代以降ではコミュニケーションスキルなどの点で有利な場合もあり、始めるのに遅すぎることはありません。
 
ただし採用条件として大学または大学院卒業といった条件が付いた求人も見られます。システム開発に関する何らかのIT実務経験者を必須条件に挙げている案件も多いのが現状です。また、事実30代~40代での未経験者は、採用候補から外れてしまうケースもあります。転職・就職活動の際は、募集要項や応募条件をよく確認し、慎重に判断しましょう。


Q4.未経験からでもフリーランスプログラマーになれますか?

未経験でもフリーランスのプログラマーになることは可能です。フリーランスとして活躍するためには、プログラミングスキルやIT知識だけでなく、自分で仕事を獲得し、スケジュールや品質を管理するスキルも要します。
案件を獲得するための人脈やコミュニケーション力、フリーランスとしての経理経営力なども必須です。プログラマーの専門スキルを会社員として就職しながら身につけた後、独立しても遅くはありません。現実的な選択肢の1つとして、企業で就労してからフリーランスとして独立する方法も検討してみると良いでしょう。


まとめ    プログラマーになるならヘイズジャパン

プログラマーは、アプリやWebサイトなどのシステムをプログラミング言語を使って構築する仕事です。IT技術者不足の現在、未経験からチャレンジできる求人も多く見られます。未経験者からプログラマーに就くことは楽ではないですが、プログラミングスキルやコミュニケーション力など必要な能力や知識を習得して、プログラマーを目指しましょう。
 
ヘイズ・ジャパンは、プログラマーはじめIT業界のスペシャリスト職の求人を多数扱っています。希望に合った求人案件の紹介はもちろん、年収やキャリアアップに向けた転職サポートも可能です。下記リンクよりお気軽にご相談ください。
 
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