1260職種の給与と約9,000人の雇用実態調査「2025ヘイズアジア給与ガイド」を発表
日本のハイクラス人材の給与、中国やシンガポールに大きく見劣り

外資系人材紹介会社ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社(本社:港区、マネージング・ディレクター:グラント・トレンズ、以下ヘイズ)は本日、アジア6ヶ国・地域(中国、香港特別行政区、日本、シンガポール、マレーシア、タイ)における1260職種の給与(当社実績ベース)と、約9,000人の社会人に対して実施した雇用の実態調査の結果をまとめた「2025ヘイズアジア給与ガイド」を発表します。
 

外資系人材紹介会社ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社(本社:港区、マネージング・ディレクター:グラント・トレンズ、以下ヘイズ)は本日、アジア6ヶ国・地域(中国、香港特別行政区、日本、シンガポール、マレーシア、タイ)における1260職種の給与(当社実績ベース)と、約9,000人の社会人に対して実施した雇用の実態調査の結果をまとめた「2025ヘイズアジア給与ガイド」を発表します。
 
これは、ヘイズが毎年発刊しているもので、今年で18冊目となります。
 
 
■主な結果(給与実績)

トップIT人材や役員レベルなど、ハイスキル人材の給与においては中国、香港、シンガポールの給与が日本を上回るケースが多くみられます。
 
 
図1: 主なIT職の給与(単位 百万円)
 
 
図2: 部長級の給与 (単位 百万円)
 
 
 
図3: 幹部クラスの給与 (単位 百万円)
 
 
※給与額は当社の実績によるデータで、最低額と最大額のレンジで表示しています。
※現地通貨は以下の為替レートで換算:
1人民元=21.53円、1HKドル=20.27円、1マレーシアリンギット=31.23円、1シンガポールドル=115.15円、1タイバーツ=4.54円
※給与はパッケージ全体を含む金額です。

 
■主な調査結果(雇用の実態調査)

・日本の従業員の41%が昇給に期待していない一方で、1割以上の昇給があった人は7.8%。(図4)
・日本は、他のアジア5カ国・地域(中国・香港・シンガポール・マレーシア・タイ)と比較して給与満足度が低い。(図5)
 
 
図4: 日本の従業員が予測した昇給率と実際の昇給率
 
 
図5:日本とアジア5カ国・地域(中国・香港・シンガポール・マレーシア・タイ)の給与満足度
 
 
 
 

ヘイズアジア給与ガイド

雇用の実態調査部分調査概要
 

調査期間:20249月~11
調査方法:インターネット
回答者:アジア6カ国・地域の社会人 8,790
内訳:中国2,134人、香港特別行政区746人、日本1,442人、マレーシア2,682人、シンガポール1,519人、タイ267
 
 
デジタル化が世界規模で加速する一方で、日本企業は深刻な人材不足にあえいでいます。
一方で、人材獲得競争は世界規模で展開しており、海外の企業は優秀な人材に対し破格の報酬を提示しています。
 
ヘイズは、日本が国際競争力を維持するためには、成果やスキルに見合った報酬制度を導入し、賃金を国際水準に速やかに見直す必要があると提言します。