20代で年収1000万円を超えるには|目指す方法と狙える企業

20代で年収1,000万円を超えている人は少ないものの、「年収1,000万円」を1つの目標としている人も多いでしょう。最近は、優秀な人材を確保するために、採用時から年収1,000万円以上で採用する企業もあり、20代で年収1,000万円を超えられる可能性も高まっています。
 
本記事では、20代で年収1,000万円を超える方法について解説するとともに、年収1,000万円以上が狙える業界や代表的な企業を紹介します。高年収を稼ぐ人の傾向を知りたい方や、年収アップのために転職を検討している方はぜひご覧ください。
 

目次

  1. 20代年収1000万以上の割合は0.2%以下
  2. 20代で年収1000万円を超える人の特徴
  3. 20代で年収1000万を目指す方法
  4. 20代で1000万円を狙える企業
  5. 年収1000万を超える転職ならヘイズ・ジャパン
 

20代年収1000万以上の割合は0.2%以下

厚生労働省の「平成30年賃金構造基本統計調査」によると、20代で年収1,000万円を超える人の割合は0.2%を下回っています。年代に限らず、日本全体における年収1,000万円超の人の割合は4%前後と少数です。
 
20代の平均年収は約200万円〜250万円が目安であり、年収1,000万円は非常に高い数値。ハードルは高いものの、まったく不可能ではありません。とはいえ、20代全体の4倍もの年収を稼ぐためには、積極的な準備や工夫が必要だといえます。

20代・30代・40代の平均年収

厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、20代から40代までの平均年収は以下の通りです。
 

20~24歳

213万円

25~29歳

246万円

30〜34歳

279万円

35〜39歳

305万円

40〜44歳

328万円

45〜49歳

344万円


全体を通して、年齢が上がるほど給与額も高まる傾向があります。同じ20代でも、24歳以下と25歳以降では30万円以上の差が見られます。これは、20代後半ではリーダーとして部下を持ち、責任ある仕事を任される人が出てくるため、業務内容に応じて年収もアップしていることが考えられます。
 

20代で年収1000万円を超える人の特徴

 
20代の平均年収の約4倍以上である年収1,0有名・難関大学出身の高学歴
有名大学や難関大学出身など高学歴の場合、平均年収も高い傾向にあります。大手転職サイトのデータを参考にした、大学別の平均年収ランキングは以下の通りで、1位の東京大学は500万円を超えています。
 

有名・難関大学出身の高学歴

有名大学や難関大学出身など高学歴の場合、平均年収も高い傾向にあります。大手転職サイトのデータを参考にした、大学別の平均年収ランキングは以下の通りで、1位の東京大学は500万円を超えています。
 

大学名

25歳時点での平均年収

東京大学

505.3万円

慶應義塾大学

478.3万円

一橋大学

475.0万円

京都大学

458.0万円

国際基督教大学

441.8万円

大阪大学

440.2万円

早稲田大学

437.8万円

 
上記大学出身者は、高年収が狙える総合商社やメガバンク、外資系企業を含む一流企業に就職する人が多く、年収が高い傾向が見られます。高校生の早い段階から難関大学合格に向けて準備することで、入社3〜5年程度で年収1,000万円を達成できる場合もあります。
 

大手企業に入社している

日系企業や外資系の大手企業に入社することで、高年収が狙えます。大手企業における20代の平均年収は400万円以上とされ、日本の平均年収を大きく上回っています。大手企業の中には、高い基本給が設定されており、賞与は8ヶ月〜9ヶ月分もらえるケースもあります。
 
多くの外資系企業では実力主義の風土が強く、年齢に関係なく成績次第で年収を上げていくことが可能です。いわゆるホワイト企業として働きやすい環境が整っており、残業代もきっちり支払われることも、高年収の理由として挙げられます。
 

インセンティブ手当が貰える職種

営業職など、成績に応じたインセンティブがもらえる職種では、努力次第で高収入を稼げます。売上が落ちれば年収も下がりますが、成果をしっかり出せれば年収1,000万円以上が狙えるでしょう。
 
中には、成績による昇格や昇給、ボーナスや社長賞といった臨時収入を設けている企業もあります。営業職は、学歴や職務経歴に関係なく就くことが可能な職種でもあり、やる気や頑張りが稼ぎに直結するでしょう。
 

専門性が高く難関資格を取得していないとできない職業

専門性が高く、合格率の低い難関資格を取得した人のみが就ける職業も、年収は高い傾向にあります。士業と呼ばれる弁護士や税理士、公認会計士をはじめ、国家資格が必要なパイロットや医者などが代表例です。
 
上記のような職業に就くための資格は合格率が低いものがほとんどです。また、資格保有者のみが行える独占業務があるなど、安定的な需要があることから高年収となっています。
 

20代で年収1000万を目指す方法

 
ここからは、実際に20代で年収1,000万円を目指す具体的な方法を紹介していきます。大手企業や外資系企業への就職以外にも、独立起業や副業、稼げる職種への転職といったさまざまな方法が考えられます。
 

大手一流日系企業に就職、転職

大手の一流日系企業は基本給が高い傾向があり、就職や転職によって年収1,000万円以上が狙えます。代表的な企業としては、テレビ局や総合商社、証券会社などが挙げられます。
 
商社は、海外に駐在する場合、給与以外に駐在手当をもらえるケースもあります。ただ、他業種からの転職や中途採用向けの求人募集は少ないため、見つけた場合には迷わず応募することをおすすめします。ただ、多くの職種では激務となる覚悟も必要でしょう。
 
戦略系コンサルティングファームに就職、転職
コンサルタントは高年収が狙える職種の1つとして知られています。一言でコンサルと言っても、IT系や人事などさまざまな分野に分かれますが、特に稼ぎやすいとされるのが「戦略系コンサルティングファーム」です。
 
20代の平均年収は約600万円〜700万円ですが、成績次第ではインセンティブによって年収1,000万円を超えられる可能性があります。転職自体は可能ですが、難易度はかなり高いといえます。PM(プロジェクトマネジメント)経験があると評価を得られ、高報酬での採用につながります。


外資系企業に就職、転職

外資系の証券会社やIT企業、メーカーでは実力主義が中心で、年齢に関係なく高い年収を稼げる可能性があります。年齢や勤務年数による昇給や昇格が主流の日系企業に対し、年齢や性別、経験値に関係なく成果に見合った報酬を出すのが外資系企業の主流です。
 
成績が悪いとリストラや減給の可能性が出てきますが、20代でも年収1,000万円以上を狙えます。投資銀行など外資証券は、年収2,000万円〜3,000万円の若手もいますが、基本的には経験者のみ採用している傾向です。また、同じ外資系企業でも職種によって年収が大幅に変わる可能性があります。


スタートアップ、ベンチャーに就職、転職

スタートアップやベンチャー企業に就職・転職することで、高報酬を狙う方法も有用です。創業時のメンバーであれば、自社株をSO(ストックオプション)によって取得できる場合があります。企業が成長して上場した際に配当が得られるため、ベースの給与が800万円でも報酬額は増えます。
 
例えば、0.1%分保有している場合、時価総額1,000億の会社なら1億円の配当を得られる計算です。近年は時価総額が1,000億円を超える国内企業も多数あるため、1つの選択肢として検討する価値はあるでしょう。


起業する

自らが起業するという方法もあります。経営者となれば稼ぎには天井がないので、事業成功により好きなだけ報酬が得られます。20代で事業をスタートして、数年で年収1,000万円以上を達成することは十分可能です。
 
会社員時代の顧客やユーザーを独立後に引っ張れる場合は、独立後すぐに2,000万円〜3,000万円を確立できる可能性もあります。また、自分が経営者としてスタートアップ型で上場を目指すことも可能です。
 

医者・開業医になる

医師免許を取得し、勤務医や開業医を目指すという選択肢もあります。医師の平均年収は、厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」では約1,102万円、年間賞与は約1,176万円とすば抜けています。
 
医学部に6年在学し、2年の臨床研修医期間を経て試験に合格する必要があるため、20代から取り組んだ場合、30代に突入する可能性があります。ただ、年収1,000万円以上から医師のキャリアをスタートできる点は魅力です。とはいえ、高校生や大学生の間に進路変更することが、医師として年収1,000万円を達成するために現実的といえます。
 

エンジニアになる

エンジニアも、20代で年収1,000万円以上の高年収が見込める職種の1つです。技術が高い場合は、業務委託やフリーランスとして活動することで、月額100万円以上もらえる場合もあります。
 
フリーランスエンジニアの場合、自分の裁量で案件数を決められるため、複数の案件を受注することも可能です。また、単価を交渉できれば報酬アップにつながるため、会社員よりも稼げる可能性もあるでしょう。
 
当然ながら、エンジニアになれば1,000万円を超えられるという保証はなく、継続的な努力や学習は必要です。とはいえ、未経験からエンジニアを目指すことも十分可能であり、就職・転職先の企業で実務経験とスキルを身につけ、効率的なキャリアの構築も目指せます。明確なキャリアプランを立て、計画的に進めることが大切です。
 

副業する

現職を続けながら副業に取り組むことで、年収1,000万円を超えられる可能性もあります。2018年1月に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を発表するなど、政府による副業推進の流れを受けて、副業解禁を宣言する企業も増えています。そのため、副業によって本業以外での収入を確立することも可能です。
 
仕事終わりや休日などの空いた時間に、在宅ワークやアフィリエイトなどネット事業に取り組むことで、効率的に収入源を確立できます。またハンドメイドやインストラクターなど趣味の延長で取り組めば、楽しみながら稼ぐことが可能です。
 
ただ、詐欺案件など悪質な副業募集も増えているので、怪しい広告には騙されないよう注意が必要です。特に、高額な初期費用がかかる案件や「30分の作業で数十万円の報酬」といった極端に好条件な仕事は裏がある確率が高いため注意しましょう。
 

20代で1000万円を狙える企業

 
ここからは、20代で1,000万円以上を狙える企業を見ていきましょう。各業種の代表的な企業名と特徴について詳しく解説します。営業やエンジニアなど職種によって稼ぎやすい企業は変わりますが、年収1,000万円以上を目指す上で参考にしてください。
 

商社

高年収が見込める業界の1つである商社は、食料品から自動車、石油・石炭まで幅広い商品に関して、輸出入や国内での取引を行う企業です。代表的な企業には、「5大商社」と呼ばれる「三菱商事」「伊藤忠商事」「住友商事」「丸紅」「三井物産」があります。
 
5大商社の各平均年収は、三菱商事が1,678万円、伊藤忠商事が1,627万円、三井物産1,482万円、住友商事1,356万円、丸紅1,192万円です。このデータは年齢を問わない数値であり、20代で1,000万円以上の年収が得られると断言はできませんが、平均年収が高い企業ランキングの上位に位置することから、20代でも平均年収以上を得られる可能性は十分にあるでしょう。
 
商社では20代で海外駐在を経験するチャンスもあります。海外で駐在する場合、駐在手当が支給されるため、給与を全額貯金することも可能です。また、2〜3年後に帰国した後は数年間は家賃補助があり、昇格も見込めるため年収が大きくアップする傾向があります。
 

金融・証券会社

金融業界のうち、メガバンクと呼ばれる大手銀行や証券会社、外資系金融企業は、20代で1,000万円以上稼ぎやすい傾向があります。代表的な証券会社には、日本最大の投資銀行「野村ホールディングス」のコア業務を担う「野村証券」や、国内第2位の「大和証券」、メガバンク「三菱UFJフィナンシャル・グループ」の傘下にある「三菱UFJ証券ホールディングス」などがあります。
 
大手日系企業の「東京海上日動火災保険」は、日系ならではの高い安定性と給与水準により、就職先として人気を集めています。
 
金融業界は完全歩合制を採用している企業が多く、ボーナスや資格手当、インセンティブ給などによって年収がアップします。成果を出せる人であれば、年収1,000万円以上を実現できるでしょう。
 

不動産

不動産企業の営業職は、インセンティブ制を採用しているケースが多く、高年収が期待できます。賃貸物件よりも売買や投資用不動産を扱う営業職の方が単価が高いため、歩合も高額になる傾向です。
 
代表企業には、賃貸住宅業界で圧倒的シェアを誇る「大東建託」や、多数の小会社を持ち、仲介や物件管理など多彩な事業を展開する大手グループの「大和ハウス工業」があります。「東急リバブル」は平均物件価格が高く、近年は関西圏へ事業エリアを拡大するなど、事業安定による高い報酬が見込めます。
 

コンサルティング

コンサルティングファームの中でも、特に外資系コンサルは20代で2,000万円以上が狙えます。代表企業としては、システム・ソリューション開発やアウトソーシングなどIT系コンサルを中心に取り組む「アクセンチュア」や、経営戦略からインキュベーションまで幅広い事業を展開するシンクタンク系の「日本総合研究所」があります。
 
未経験からの転職も可能ですが、商社同様に人気があり、上記企業は特に就職や転職を希望する人数が多いため採用ハードルは高い傾向です。
 

マスコミ

マスコミ業界は業務内容や事業が多岐にわたるため、年収額も職種や役職によって幅があります。高年収が見込める企業としては、広告業界の最大手である「電通」やマスメディア業界の「テレビ朝日」、出版業界の3大企業に含まれる「小学館」などが挙げられます。
 
給与条件がいい分、残業や休日勤務が多いなど労働環境が過酷な傾向があります。
 

外資系

外資系企業のうち、年収が高いことで知られる企業には、世界で事業を展開するグローバル金融企業の「ゴールドマン・サックス証券」や「JPモルガン証券」、戦略系コンサルティングファームの「ボストン・コンサルティング」などがあります。
 
世界最大級の金融機関の1つである「ドイツ証券」は、証券ビジネスをはじめ、資金調達やM&Aなど幅広い事業を手掛けています。言わずとしれた「グーグル」は、自由度の高い働き方や高報酬で人気の高い多国籍企業です。
 

その他

上記以外にも20代で年収1,000万円を超えられる可能性の高い企業は多数あります。人材業界の最大手企業である「リクルート」は、大企業ゆえの高い安定性を誇ります。独自の起業文化があり、独立を視野に入れた転職に前向きな傾向があります。
 
ソーシャルゲームプラットフォームのモバゲーを中心に、多彩なインターネットサービスを展開する「DeNA」も、平均年収が高めです。ヨーロッパや中国に拠点を持つグローバル起業として成長を続けています。
 
会社全体として収益が高い「キーエンス」は、ベースの給与と賞与以外に、業績連動賞与制度によるボーナスがあるため、高い年収が期待できます。
 

年収1000万を超える転職ならヘイズ・ジャパン

20代で1,000万円を稼ぐためには、外資系企業をはじめ平均年収が高い大手企業や、専門性の高い職種など、就職・転職先の選び方が重要です。士業やエンジニアなどは、独立することで手取りが大幅にアップする可能性もあります。当然ながら、周囲より抜きん出るために高いスキルを身につける努力も必要です。
 
20代から高年収を得るために、自分の強みや適性を活かせる業種を見つけることが大切です。ヘイズ・ジャパンでは、手厚い転職サポートにより、初めての転職もスムーズに成功へと導きます。外資系企業への転職実績が豊富で、年収1,000万円オーバーのスペシャリスト向け求人を中心に紹介可能ですので、下記よりお気軽にご相談ください。
 
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