PHPエンジニアの年収や将来性は?年収アップの5つの方法を紹介

ITエンジニアはどの言語を扱えるかによって、将来性や年収も変わってくるといいます。数々の言語のなかでも、プログラマーが取得しておきたい言語としてたびたび名前があがるのがPHPです。
PHPはWebを作成する上で人気の高い言語であり、需要も大きいと言われていますが、PHPエンジニアの年収はどのくらいでしょうか。

この記事ではPHP言語の概要や将来性、PHPエンジニアの年収などを見ていきます。エンジニアとしてさらに高収入を狙う方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. PHPエンジニアの平均年収はいくら?
  2. PHPとは
  3. PHPエンジニアの将来性
  4. PHPエンジニアの5つの年収アップ方法
  5. まとめ PHPエンジニアで転職するならヘイズ・ジャパン
 

PHPエンジニアの平均年収はいくら?

まず、仕事探しのサイトや検索エンジンを見ながら、PHPエンジニアの平均年収を見ていきましょう。

求人検索エンジンのindeedによると、2022年3月時点でのPHPエンジニアの全国平均年収は約556万円となっています。ITエンジニアでもほかのキーワードを見ていくとサーバーサイドエンジニアは約635万円、Webエンジニアは約515万円、アプリケーションエンジニアは約485万円となっており、PHPエンジニアはITエンジニアとしては平均的な年収だと考えられます。
 
地域別で見てみると北海道は約419万円、宮城県318万円、東京都約586万円、愛知県520万円、大阪府約417万円、福岡県約324万円、沖縄県約330万円となり、東京都と宮城県では約270万円の差があります。

また、TECH Streetの2020年時点での世代別年収ランキング内でのPHPエンジニアは20代で20位361万円、30代21位467万円、40代15位586万円、50代17位547万円となっています。
 

フリーランスPHPエンジニアの報酬目安

フリーランスのPHPエンジニアの報酬を見ていきましょう。

エンジニアの報酬はスキルによって大きく異なってくることから一概には言えませんが、一般的にPHPエンジニアの年収は330万円~700万円程度と言われています。

レバテックエンジニアでPHPエンジニアについて検索すると、300万円台半ばから1000万円の案件まで報酬幅が広くなっています。700万円を超えるとプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーのポジションができることが期待されているようです。


PHPとは

そもそもPHPとはどういった言語なのでしょうか。

PHPの正式名称はHypertext Preprocessorで、オープンソースの汎用性スクリプト言語の1つです。HTMLに埋め込むことができ、動的なコンテンツを作るのに向いていることから、Webの開発に適しています。

動的なコンテンツとは、状況に応じて表示が変わるコンテンツのことを指します。たとえば、同じECサイトへログインした場合にトップで紹介される商品や購入履歴が変わっていくことがありますが、これを動的コンテンツと言います。また、PHPは文法が分かりやすく、初心者でも覚えやすいという魅力があります。 


PHPでできること

PHPが自在に使いこなせるようになると、HTMLで作成させたWebページにさまざまな変化を付けられ、以下のような機能、サイトを実現できます。
  • 商品の合計額を計算
  • お問い合わせフォームの自動返信機能実装
  • SNサイトの制作
  • 宿や施設、レストランなど予約システムを実装
  • ECサイトの制作
  • SNSサイトの制作
  • 検索機能の実装
  • データベースとの連携
  • ログイン機能を作成
  • ブログを作成
幅広い機能をWebページに実装できるため、有名サイトもPHPを採用しています。「ぐるなび」、ビジネスチャット・コラボレーションツールの「Slack」、フリーマーケットサイトの「ココナラ」などもPHPを採用しているサイトとして有名です。
 

PHPエンジニアの将来性

ここからはPHPエンジニアの将来性について解説します。多くのプログラミング言語が登場しトレンドも変わっていくなかで、PHPの需要は今後もあるのでしょうか。また、どのような根拠で需要があると考えられるのでしょうか。現時点で考えられる将来性について見ていきます。


PHPの需要は継続見込み

PHPはWebサイトやアプリを開発するうえで欠かせない言語のため、今後も一定の需要はあると言われており、習得しておいて損はない言語だといえます。

PHPは、Webのサーバーサイドでは80%近いシェアを誇ります。とくにWordPressで多く採用されており、WordPressは世界中で使われているため、自然とPHPの需要も高くなっています。

また、現在作成されているWebの多くがPHPで作られているため、保守の需要も今後多く考えられます。これらのことから、今後も安定してPHPエンジニアの需要はあると考えられます。


他言語やスキルの掛け合わせがおすすめ

PHPエンジニアの需要は引き続き見込める想定ですが、PHP単独では高収入を狙えるとは言い切れません。Web以外では使用頻度の低い言語だけに、より高収入が目指せるAI分野やアプリ開発に関わることが難しいのが懸念でしょう。

また、RubyやPython、JavaなどでもWeb開発は可能であり、ほかの言語のシェアが上がっていく可能性があります。エンジニアとして長く活躍するなら、多言語を習得しておくのが得策です。

Webを開発するためにはHTMLやデータベースシステムのMySQL、ホームページを作るためのWordPressなど、関連したシステムや言語のスキルを持っておくと安心でしょう。


PHPエンジニアの5つの年収アップ方法

 
ここからはPHPエンジニア、またはPHPからスキルを発展させて収入を上げていく方法を紹介していきます。
  • 資格を取得する
  • 上流工程を目指す
  • マネジメント経験を積む
  • データベースとの連携ができるようになる
  • 他のプログラミング言語を学ぶ
以上の方法について見ていきましょう。


資格を取得する

PHPエンジニアとして年収アップをするために、資格取得をする方法があります。PHP言語に関連した資格の代表格は、一般社団法人PHP技術者認定機構が実施している「PHP技術者認定試験」です。資格取得をすれば、その分野の知識や技術があることを客観的に示してくれるので、クライアントから信頼を得たり転職の面接などでアピールポイントになったりします。会社によっては昇進に役立つとも言われています。 

PHP技術者認定試験はレベルとバージョンにより段階的に試験が用意されており、現在実施されているのは以下の4つです。
  • PHP7技術者認定初級試験
  • PHP5技術者認定初級試験
  • PHP5技術者認定上級・準上級試験
  • PHP5技術者認定ウィザード
初級は学生にも適したレベルで、基礎的な技術、知識が問われます。上級試験はPHP言語を理解した上で高度なプログラミングテクニックを持ち、実際の現場で高いレベルのエンジニアとして活躍できるかが判定されます。合格ラインは7割以上ですが、5割以上、7割未満の点数の場合は準上級と判定されます。

認定ウィザードは最上位資格となります。試験の内容も難易度が高く、研究論文もしくはコードを提出して審査を受けることになります。

仕事で役立てるのであれば、準上級以上の資格を目指しましょう。


上流工程を目指す

システムの開発は上流工程と下流工程に分かれますが、一般的には上流工程を担当しているほうが、収入が高くなります。 

上流工程とはシステム開発フローのうち、前半部分にあたる企画、要件定義、基本設計、詳細設計を指します。IT業界は上流から下流へと、多重下請け構造になっているため、高年収を目指す場合は上流の仕事に関わるのが必須とも言われています。

上流工程はシステムエンジニア(SE)が担当することが多く、クライアントの要望を聞き企画や課題解決方法を提案するなど、コミュニケーションや調整力、ヒアリング力といったスキルが求められます。


マネジメント経験を積む

マネジメントの経験やスキルを獲得し、収入をアップさせる方法もあります。システムエンジニアとしての経験を経て、プロジェクトリーダーやマネージャーと呼ばれるポジションになると年収アップになる傾向があります。

業務内容としてはクライアントへの企画提案、システムの選定、コストや品質・スケジュール・人員の管理などが主となります。そして、ほかのエンジニアをまとめチームとしてパフォーマンスを上げながら成果を収めることを目指します。

マネジメントで必要なスキルは、クライアントの要望を聞くための傾聴力や、チームメンバーや関連部署との連携を図るコミュニケーション力、イレギュラー時の対応力やプロジェクトを成功に導くための問題解決能力などです。

プロジェクトリーダー、マネージャーの経験があると、転職やフリーランスとしての案件獲得で、有利な条件で収入の交渉ができるようになります。


データベースとの連携ができるようになる

Webシステム上ではユーザーの会員情報をはじめ多くのデータを管理することになります。データベースではmySQLというデータベース管理システムがありますが、PHPエンジニアもmySQLを駆使し、作成しているWebとデータベースを連携させられると、仕事の幅を広げ収入アップにつなげられます。 

mySQLを使えるとアクセスが多い、規模の大きなアプリケーションにも対応できます。連携させるといってもさほど難しく考える必要はありません。ITリテラシーが高い人であれば独学でも習得可能と言われています。書籍なども多く出ているのでぜひ見てみてください。


他のプログラミング言語を学ぶ

PHPを扱えるエンジニア人口は多いので、差別化を図るためにも、他の言語を習得すると良いでしょう。年収アップのために習得するのであれば、以下の言語がおすすめです。

・Go
グーグル社が開発し、公開している言語です。文法はJavaやC言語に近いと言われ、Webアプリケーションやネットワークシステムのサーバ側プログラムや、システム上で動作するコマンドラインツールの開発に適し、大規模開発にも向いています。PHPからGoに換える企業もあり、収入ランキングでも上位にくる言語なので、覚えておいても損はないでしょう。 

・R
統計解析、データ分析に優れたオープンソースのプログラム言語です。機械学習での応用統計でも使われるため、今注目のAIに仕事をシフトさせていきたい人におすすめです。

・Python
Webアプリの開発やAI、データ分析にも強いプログラム言語で、覚えておけば幅広い業務に対応できます。文法がシンプルなため覚えやすいという特徴もあります。R同様、AIの分野にシフトしたい人は覚えておいたほうがよいでしょう。
 
・Java
Javaで開発される分野はWeb、汎用系システム、スマホアプリなど多岐に渡ります。フレームワークの「CodeIgniter」を利用することでPHPとの連携も可能です。各求人サイトで検索してもJavaエンジニアへの求人は多く、習得しておけば幅広く仕事ができそうです。


まとめ PHPエンジニアで転職するならヘイズ・ジャパン

PHPエンジニアの年収は平均して約550万円で、東京都や愛知県で高めとなっています。PHP言語はWeb開発で大きなシェアを占めている言語ですが、その分、使えるエンジニアも多いので、ほかの言語やデータベースのシステムも覚え、掛け合わせて仕事ができるようになると収入アップにつながります。また、マネジメントスキルを習得して経験を積むと、よりキャリアアップにつながります。

PHPエンジニアとして年収アップのために転職するなら、ITや外資系求人に強いヘイズ・ジャパンがおすすめです。ヘイズ・ジャパンは東京、大阪、横浜を拠点にし、専門性の高いプロフェッショナルを好条件で全国の各企業に紹介しています。

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