絶対に避けたい履歴書の致命的なミスと対策4選

 

新しい仕事への応募が、時間と労力を大いに費やす大仕事であることは、誰もが知っています。転職活動には、情熱、集中力、そして注意深さが求められます。しかし、些細に思える部分が重大なミスを引き起こすこともあります。
そこで、朗報があります。こうしたミスを避けるための、
簡単な手順がいくつか存在します。こちらの記事では、たとえ細部への注意が行き届かなかった場合でも、履歴書のミスを見つけ出し、迅速に修正するためのテクニックを紹介します。

履歴書における最も一般的なミスとは？

履歴書作成には多くの落とし穴があります。多くの人が自分の経験やその仕事への適性を伝えることに集中するあまり、重大なミスを見逃してしまいます。履歴書を書く際には、次の点に注意してください。
 
  • スペルミス
  • 文法の誤り
  • 一貫性の欠如
  • フォーマットの不統一
  • 読みやすさと流れの悪さ

履歴書のミスが採用不採用に与える影響

履歴書作成における一般的なミスは、面接に進めるかどうかを左右する重要な要素となります。誤りだらけの履歴書を提出すると、面接の機会を逃す可能性があります。これは、あなたが職務内容にどれだけ適していても関係ありません。

絶対に避けたい履歴書の致命的なミス４選：

1.    スペルミスや文法ミスがないか確認する：

スペルミスや文法の間違いは許されません。スペルチェックソフトなどのテクノロジーを活用すれば、これらのミスは簡単に防げます。履歴書やカバーレターを提出する前に、必ず以下のことを行いましょう：
 
  • PC上の文法チェックソフトを利用し、正しい言葉遣いであるかどうかを確認する。
  • 履歴書とカバーレターを印刷する。印刷することで、書類が読みやすくなり、些細な文法の誤りやスペルミスを発見しやすくなります。
  • 履歴書を声に出して読む。そうすることで、明らかなミスに気づきやすくなります。
  • 履歴書を後ろから読む。ミスを見つける効果的な方法として知られています。
  • 友人や家族に履歴書とカバーレターの校正をお願いする。
  • GrammarlyやSlick Write、Paper Rater などの無料オンラインソフトを利用し、文法の確認作業を行う。
フォントや文字色を変更し、新鮮な視点から応募書類を見直す。これにより、見落としていたミスを発見しやすくなります。ただし、書類の提出前にフォントや文字色を元に戻すことを忘れないようにしましょう。
 

2. 一貫性を保ち、細部に注意を払う：

応募書類のすべての要素に一貫性を持たせましょう。一貫性は、あなたが履歴書に細心の注意を払ったことを示す重要なポイントです。細心の注意を払ったことを示すための有効な方法は以下のとおりです：
 
  • 略語や大文字の使い方を統一する。例えば、会社名を表記する際に略語を使用する場合、略語が使用されていない箇所がないようにします。
  • シンプルなフォントを一つ選び、文字のサイズに統一する。太字や斜体の使い方にも一貫性を持たせましょう。
  • 全体を通して一人称で文章を書く。
  • プロフェッショナルな口調を維持する。どのような場合でもカジュアルな表現にならないよう心がけましょう。

3. 応募書類や履歴書のフォーマットに注意する：

フォーマットは、採用担当者や人事マネージャーが最初に目にする重要なポイントです。最良の第一印象を与えるために、以下の点に気を配りましょう：
 
  • 読み手を意識し、応募書類をできるだけわかりやすくする。
  • 個人情報は明確かつ読みやすく記載する。 例えば、メールアドレス、電話番号、SNSのアカウント情報など。
  • 長い段落は避ける。 重要な情報は箇条書きにすることで整理しましょう。
  • 履歴書にロゴや画像を載せない。 応募企業の人事が利用しているソフトやシステムによっては正しく表示されない可能性があります。
  • デザインはシンプルに。背景や枠線、クリップアートの使用は控えましょう。
  • 文書を縮小表示し、全体のフォーマットを確認する。
  • ページのつながりが自然になっていることを確認する。 履歴書が複数ページにわたる場合、ページの切れ目で情報が中途半端に記載されないよう注意しましょう。
  • 文書をPDF形式に変換し、フォーマットが崩れていないか確認する。

4. 応募書類全体の流れをスムーズにする：

応募書類にメールやカバーレターが含まれる場合、全体の流れが自然であることが特に重要です。必要な時間をかけ、以下の点を十分に確認しましょう：
 
  • 段落同士の繋がりは自然ですか？
  • 文章の流れは読み手にとって理解しやすいものになっていますか？
  • 声に出して読み、読みにくい箇所や不自然な表現がないかチェックする。 これにより、同じ言葉や表現を繰り返していないかを確認することにも繋がります。
  • 友人や家族に読んでもらうことで、伝えたいことがしっかりと伝わっているか確認する。

履歴書上のミスを避け、魅力的な応募書類を作成しよう

応募書類を提出する前には、上記の対策を全て行うための十分な時間を確保してください。
採用担当者は応募書類の確認に多くの時間を割いています。ミスのない応募書類を提出することで、あなたの勤勉さや細部への注意力を強調することができます。これにより、応募した仕事の面接に進ませてもらえる可能性が一層高まります。
 


著者　ジェイン・マクニール

ヘイズ・オーストラリア　取締役

ジェイン・マクニールは、エディンバラ大学で心理学の優等修士号を取得後、1987年にヘイズのロンドン本社に新卒研修生として入社しました。経理・財務分野の専門職採用からキャリアをスタートし、その後11年間、ロンドンの金融セクターでシニアレベルの正社員採用に携わりました。この期間を通して迅速に管理職へと昇進し、ロンドン事業の不況からの救出に大いに貢献した功績が認められ、1992年にディレクターに任命されました。
2001年に西オーストラリア州パースへ転勤した後は、10年間かけて、同地域における事業を15人のチーム１つから約250人のスタッフを抱える規模にまで成長させました。また、ヘイズの金融サービス部門を設立し、その運営に携わりました。
2007年には、ヘイズ・オーストラリア＆ニュージーランドの経営委員会に任命されました。現在はシドニーを拠点に、ニューサウスウェールズ州（NSW）と西オーストラリア州（WA）のヘイズの業務を統括しています。ジェインは、飛行機で5時間、時差で3時間離れた2つの州にわたる400名のスタッフを管理しています。さらに、ヘイズ・バンキングとヘイズ・インシュアランスの全国的な責任も担い、金融サービスの人材採用への強い関心と情熱を持ち続けています。