派遣・契約社員という働き方のススメ。メリット・デメリットや正社員との違いについて解説
派遣・契約社員は安定しているのか、正社員と同じ給与をもらえるのかなど、今回の記事では派遣・契約社員として働き始めるうえでよく出る疑問にお答えします。
この記事にたどり着いたということは、派遣・契約社員として働いてみたいと考えていらっしゃるのではないでしょうか?もしくは、正社員では実現できないキャリアアップやスキルアップをしたい、まったく新しい業界・分野で働きたいと考えていらっしゃるのかもしれません。
派遣・契約社員として働くことは、多くの人が考えるキャリアアップとは異なるかもしれませんし、自分にとって正しい選択なのか不安に感じると思います。今回は、派遣・契約社員として働くメリットやデメリット、正社員との違いなど、よくある疑問にお答えします。
目次
• 派遣・契約社員は安定していますか?
• 正社員と同じ給与を得ることができますか?
• 正社員と同じ福利厚生を受けることができますか?
• 派遣・契約社員の経歴はどう評価されますか?
• 正社員より柔軟な働き方ができるというのは本当ですか?
• 派遣・契約社員として働くことでどのようなキャリアを築くことができますか?
• 派遣・契約社員として働き始めるには?
派遣・契約社員は安定していますか?
一言でいえば、答えは「イエス」です。これは、派遣・契約社員の役割や正社員との違いについて解説するときによくいただく質問です。しかし、その理由を説明するには、さらに具体的な内容に触れる必要があります。
派遣・契約社員として働く場合は、一定の期間内であらかじめ決まった業務を行うことがほとんどです。では、契約期間が終了したらどうなるのでしょうか?その間、収入がゼロになることを覚悟し、新しい仕事を再度探すことになるのでしょうか?
正社員として働く場合は、試用期間中にマネージャーが求めるスキルや能力をもっているか評価し、企業に残すか判断します。雇用期間の定めがないため、代わりの仕事を探す必要はありません。
実際のところ、これまで以上に正社員の仕事もリスクが伴います。正社員を雇用し続けられるかは、企業の財務能力にかかっています。厳しい経済状況下でのコスト削減などで、解雇につながる可能性もあります。
では、派遣・契約社員はどうでしょうか?企業における派遣・契約社員の重要性はますます高まっています。先見性や一定の予算、アジリティを備えた企業は、変革を推進できる人材の供給源を求めるようになっています。
ビジネスツールの進化に合わせて、企業のニーズも変化しています。求職者は、雇用の安定性を重視して正社員として働き続けるか、どこでも活躍できる人材になるためにスキルアップを図る必要があります。
正社員と同じ給与を得ることができますか?
よく誤解されがちなのは、派遣・契約社員は非正規雇用であるため、正社員よりも収入が少ないということです、派遣・契約社員はプロジェクトごとに交渉で自分を売り込むことができるため、必ずしも正社員より給与が低いということではありません。
次に、正社員の給与の伸びを見てみましょう。2024年ヘイズアジア給与ガイド では、日本の人材1,554人と企業328社を対象に調査を実施。その結果、38.9%の企業が3%以下の昇給を見込んでいる一方、22%は昇給を考えていないことがわかりました。また、2.8%の企業が減給を考えていると回答しました。
出典:2024年ヘイズアジア給与ガイド
消費者物価指数(CPI)が1.5%で推移していることを考慮すると、最大で63.8%の従業員が2024年は厳しい経済情勢を乗り切るだけで精一杯になる可能性があります。厳しい経済情勢によって企業の予算は限られ、正社員の賃上げに悪影響を与えることが予想されます。
派遣・契約社員の場合、新しいプロジェクトのたびに給与を見直すことになります。3か月や6か月、1年とあらかじめ期間が決められていても、希望給与を再び交渉する機会を得ることができます。また、正社員がKPIで評価されるのと同じように、派遣・契約社員も数字やポートフォリオを用いて自分の価値を示すことができます。もちろん、実績が高ければ高いほど、良い給与を得ることが可能です。
正社員と同じ福利厚生を受けることができるのか?
もう一つよく誤解されがちなのが、派遣・契約社員は正社員と同じ福利厚生を受けることができないということです。優秀な派遣・派遣社員を採用するために、企業はさらに魅力的な福利厚生を提供するようになっています。また、日本では、労働法の改正によって派遣・契約社員も正社員と同等の福利厚生を受けることができます。
業界をリードする人材紹介・派遣会社として、ヘイズは保険や医療、手当など魅力的な福利厚生を用意しています。下記からぜひ求人情報をご覧ください。
派遣・契約社員の経歴はどう評価される?
今日では、予期せぬ人員整理やスキルアップ、家族の事情、健康などさまざまな理由で経歴に空白ができることは珍しくありません。
派遣・契約社員の場合、特定の業界やプロジェクトの経験を積みたい人材は、短期間で高強度のプロジェクトに参加したいと考えるのが一般的です。
正社員より柔軟な働き方ができるというのは本当ですか?
従業員は、これまで以上にキャリアを充実させながらもワークライフバランスを保つことを求めるようになっています。実際に、2024年ヘイズアジア給与ガイド によると、現職に留まる理由として働く場所/柔軟な働き方を挙げる従業員が多いことがわかりました。
出典:2024年ヘイズアジア給与ガイド
業務内容や現場でのニーズにもよりますが、派遣・契約社員はリモートワークや自分のスケジュールに合わせた勤務時間の設定など、雇用条件を柔軟に調整できます。
しかし、派遣・契約社員の「柔軟性」は勤務時間や働く場所だけにとどまりません。
派遣・契約社員として働くことでどのようなキャリアを築くことができますか?
派遣・契約社員として働くことには、さまざまなメリットがあります。上記では金銭的なメリットについて説明しましたが、派遣・契約社員として働くことで得られる長期的な成長についても理解することが重要です。
• 正社員よりも早くスキルアップできる
派遣・契約社員(特にIT業界)の魅力の1つは、市場・分野の最先端のプロジェクトに携われることです。一般的に、正社員はビジネスの通常機能を継続させるために必要とされるのに対し、派遣・契約社員は既存のインフラやプロセスを改善するために採用される場合が多いです。
先進的なプロジェクトに参加することで、需要の高いスキルを身に着けることができます。スキルアップの意識を常にもつことで、派遣・契約社員として働き続けるか、その後正社員として採用されるかに関係なく、求められる人材であり続けることができるのです。
• キャリアアップのチャンスを得やすい
優秀な人材であっても、異業界・分野への転職を希望する場合、困難な状況に直面することもあります。たとえば、投資銀行では、正社員に求められる業務経験がないと、転職が難しい場合があります。
しかし、派遣・契約社員は基本的に業務を遂行する能力で評価されます。これまで携わったプロジェクトから具体的な専門知識を示すことができる派遣・契約社員はより簡単にキャリアアップのチャンスを得ることができます。
• 一緒に働く相手を選ぶことができる
プロジェクトで得られる経験やスキルが、自分のキャリアのためになるのか考えながら仕事をすることができます。派遣・契約社員としてキャリアを積むにつれて、どのような企業や業務が適しているかを見極めることができ、その分野で成長するために必要なステップを踏みたいと思うかもしれません。
優秀な派遣・契約社員は、このような積極的な役割を担い、自分のポートフォリオと価値を拡大するために投資し、各分野の第一人者として認められるようになります。有望な人材は需要が高く、同時に複数の内定を受けることも多いため、自分の理想のキャリアを追求することができます。
派遣・契約社員として働き始めるには?
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さらに、派遣・契約社員として働き始めたい方向けに、チェックリストを作成しました。チェックリストでは、下記の内容を紹介しています。
• 派遣・契約社員として働き始める前に自問すべきポイント
• 就業先を決める前に企業に確認しておくべきポイント
• キャリアプランや目標の設定方法
• 派遣・契約社員の求人の探し方
• 就業先を決める前に企業に確認しておくべきポイント
• キャリアプランや目標の設定方法
• 派遣・契約社員の求人の探し方