パネルインタビュー、目的を知り対策を練る
1人と面接をすることも大変ですが、複数の面接官が対応するパネルインタビューに臨むとなると、さらに気が重くなると思います。パネルインタビューと聞くと、硬い表情の面接官たちが自分の前に座り、矢継ぎ早に質問をされる光景が頭に思い浮かぶのではないでしょうか?
今回は、外資系企業の採用プロセスで見られるパネルインタビューに際して、緊張を和らげるためだけでなく、パネルインタビューの準備として実際に使える対策をまとめました。
今回は、外資系企業の採用プロセスで見られるパネルインタビューに際して、緊張を和らげるためだけでなく、パネルインタビューの準備として実際に使える対策をまとめました。
初めに、なぜ企業がパネルインタビューを行うのか説明します。
なぜ企業はパネルインタビューを行うのか?
企業がパネルインタビューを行う理由の1つは、公平な判断をするためです。面接官にそれぞれ、惹かれやすい意見や経験があることは避けられない事実。このような潜在意識的な好みは「バイアス」と呼ばれ、意識的なものと無意識的のものがあり、私たち一人ひとりが持っているものです。多様な面接官が複数参加することで、バイアスの影響を少なくし、より公平な評価・選考を行うことできることから、パネルインタビューが取り入れられています。
パネルインタビューは、採用の最終的な判断の前に行われることが多いと言われています。この段階ではライバルは1人~2人になっている場合が多く、企業はより多くの関係者を巻き込み、さまざまな意見を聞くことで、その人の長所を十分に考慮し、適切な人材を採用しようとします。
もう1つの理由は、複数の候補者と同時に面接を受けるパネルインタビュー独特の形式によって与えられるさらなるプレッシャーにどう対応し、対処するのか評価するためです。落ち着いて自分の専門知識を伝え、信頼関係を築くことができるか、それとも緊張に負けて平均以下のパフォーマンスになってしまうのかを見ています。
著者
トラヴィス・オールーク
ヘイズ・カナダ、プレジデント
カナダの人材会社でリーダー職を歴任した後、9年前にヘイズに入社。入社後はカナダにおいて外部委託事業の確立や、人材派遣・契約社員紹介の部門立ち上げの支援に携わり、中心的な役割を果たす。テクノロジーへの造詣を生かし技術分野を担うほか、現在は金融サービス、エネルギー、鉱業、製造業、小売業、公共部門など幅広い業界に人材ソリューションを提供。
ACSESS(Association of Canadian Search, Employment, & Staffing Services)のトロント支部長、National Association of Canadian Consulting Businessesの理事。カナダのテレビ番組「On the Money」(CBC)「The Open」(BNN)「National News」(CTV)他、様々なニュースメディアにも出演。企業の社会的責任に対する関心が高く、Sick Kids Hospitalのトロントでの活躍を熱心に支援している。