転職で人気の働きやすい外資系企業ランキング
転職先を選ぶ際には、誰でも働きやすい職場を選びたいものです。外資系企業は、実力主義で高年収を狙いやすい点や風通しの良さ、ダイバーシティなどの特徴があり、国内でも働きやすいと評価されている企業が多い傾向にあります。
この記事では、働きやすいと評判の高い外資系企業をランキング形式で紹介します。外資系企業で働くメリット・デメリットや、転職する上で注意したいポイントについても解説するので、働きやすい職場へ転職したいと考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
- 働きやすい外資系企業ランキング
- 【最新】働きがいのある企業ランキング 2022 (日本)
- 外資系企業で働くメリット・デメリット
- 外資系企業への転職で気を付けたいこと
- 外資系企業への転職ならヘイズ・ジャパン
働きやすい外資系企業ランキング
就職・転職情報プラットフォーム「OpenWork」が2019年に発表した「働きやすい外資系企業ランキング」を紹介します。ランキングは、月間平均残業時間が20時間以下の外資系企業のうち、OpenWorkに寄せられた社員からの口コミを元に集計した「社員の相互尊重(チームワーク)」と「風通しの良さ」の高い企業をまとめたものです。
企業ごとの総合評価点回答者の平均年収例や企業概要、口コミ、働きやすさといった特徴について紹介しますので、外資系企業への転職を検討する際に参考にしてください。
1位 イケア・ジャパン株式会社
働きやすい外資系企業ランキング第1位に輝いたのは、世界最大規模の家具メーカー「イケア・ジャパン(IKEA Japan)株式会社」です。イケア・ジャパン株式会社は、スウェーデン発の家具量販メーカー「イケア(IKEA)」の日本法人です。国内に12の実店舗を構え、約3,800名 (2021年8月31日現在)の従業員が勤務しています。
イケア・ジャパンの企業データで特に評価点が高い項目としては、「社員の相互尊重」や「風通しの良さ」「法令遵守意識」が挙げられます。
月の平均残業時間は約12.1時間と全体で見るとやや多めですが、ホームページで謳われている通り、多様性やジェンダー平等の意識が強く、年齢や性別、国籍などに関係なく働ける環境があります。販売職の女性からは、「立場によらず、言いたいことが言える風土があり、積極的に手を上げる人にはどんどん仕事を任せるスタイル。チームとしての考え方を何より重視している」という口コミが出ています。
- 業界:小売
- 事業内容:家具の設計・製造及び販売
- 総合評価点回答者(77人)の平均年収:385万円
【口コミ】
- 多様性重視で、女性でも役職についている
- 有給は2ヶ月前申請で自由に取れる
- ワークライフバランスが日本トップクラス
2位 キャセイパシフィック航空会社
キャセイパシフィック(CATHAY PACIFIC)航空会社は、航空サービス事業などを手掛ける企業です。拠点は香港にあり、日本やアジア圏を中心に多数の空の便を運行しています。
イケア同様に労働環境はダイバーシティに富んでおり、社員はアジアだけでなく、欧米国籍も多く所属しています。
企業データを見ると、「社員の相互尊重」や「風通しの良さ」「法令遵守意識」ではイケア以上の数値を出しており、「待遇面の満足度」「社員の士気」も5点中4.0と高評価です。
また、ジェンダー平等も優先事項として掲げています。女性社員からは「子どもが小さく、家を空けられない場合は他のクルーとフライト交換が可能。 妊娠がわかったら、安全のために地上勤務に切り替えてもらうこともできる。 」といったコメントが出ており、女性の働きやすさも確保されている印象です。
- 業界:空運
- 事業内容:航空運送事業、旅行事業
- 総合評価点回答者(12人)の平均年収:418万円
【口コミ】
- 人材育成やトレーニング環境、福利厚生が素晴らしい
- 上司部下関係なくお互い助け合いリスペクトしていて、モチベーションがあがる
- 柔軟性が高い環境で、出産子育てを考えている人も働きやすい
3位 Booking.com Japan株式会社
Booking.com Japan(ブッキング・ドットコム・ジャパン)株式会社は、オランダに拠点を置く世界最大規模の旅行ECサイト「Booking.com」の日本法人です。
企業データの項目別評価では、「風通しの良さ」が5点中4.6と最も高く、「法令遵守意識」「社員の相互尊重」「待遇面の満足度」も高評価を受けています。月の残業時間が約4.8時間と少ない点や、上位2つの企業よりも平均年収が高い点も印象的です。
社員の口コミを見ると、実力主義や自由度の高い社風が強いことが指摘されており、外資系ならではの働き方を実現しやすいでしょう。
- 業界:サービス
- 事業内容:宿泊施設を中心とするオンライン旅行予約
- 総合評価点回答者(13人)の平均年収:611万円
【口コミ】
- 毎年給与が見直され、10%近くアップすることも
- 有給が毎年必ず取れる
- フレックス制度や有給以外の病欠が使える
4位 ブルームバーグ・エル・ピー
ブルームバーグ・エル・ピー(Bloomberg L.P.)は、国際大手総合情報サービス企業の「Bloombergグループ」の日本法人です。「情報を通じて、世界の資本市場の透明性を高める」ことをモットーとし、1981年にニューヨークで誕生して以来、世界の金融や政治、ビジネスに関する有益な情報や最新ニュースを発信しています。
企業データでは、「法令遵守意識」「待遇面の満足度」「風通しの良さ」「社員の相互尊重」といった項目で高評価を得ています。「人事評価の適性感」の項目は、上位3社よりも特に数値が高い点が印象的です。また、ランキング上位企業と同様に多様性やインクルージョンにも注力しています。
- 業界:情報・通信
- 事業内容:通信社
- 総合評価点回答者(42人)の平均年収:905万円
【口コミ】
- マーケットにおける事業の安定性が確立されている
- 昇格で年収が200〜300万円上がることも
- 在宅勤務が可能、有給も取れてワークライフバランス抜群
5位 エミレーツ航空会社
エミレーツ(Emirates)航空会社は、ドバイに本社を構える航空サービス企業です。ドバイを起点とし、日本を含め世界中に多くの航空路線を持っています。
同社の企業データにおいて「20代成長環境」が上位企業よりもかなり高い点が特徴です。社員の口コミでも「体力が必要な仕事が多く、若くて独身のときに働きやすい」という意見が出ています。最先端技術と洗練されたサービスが魅力の世界的な航空企業で活躍したい方に向いているでしょう。
- 業界:空運
- 事業内容:航空運送事業
- 総合評価点回答者(16人)の平均年収:407万円
【口コミ】
- 1フライトで10以上の国のクルーと働ける
- 女性の発言権や決定権は大きい
- 20〜30代が活躍しやすい環境
6位 ディーゼルジャパン株式会社
ディーゼルジャパン(DIESEL Japan)株式会社は、1978年の設立以来ファッション事業を中心に手掛ける世界的企業「DIESELグループ」の日本法人です。デニムやカジュアルファッションで独自のジャンルを切り開いた有名ブランドで、日本国内では120以上の店舗で商品を展開しています。
企業データの中で「風通しの良さ」「社員の相互尊重」の2項目が特に高評価です。ポジティブな雰囲気の中で意見を出し合って仕事ができる環境があります。また、早めに申し出ることで希望のタイミングで有給も取れます。
- 業界:アパレル、商社
- 事業内容:DIESEL関連製品の輸入及び販売
- 総合評価点回答者(34人)の平均年収:338万円
【口コミ】
- 意見が反映されやすい環境
- 平日休みが多いが、シフトの希望を聞いてもらいやすい
- ファッションやブランドが好きな社員が多い
7位 エイチ・アンド・エム へネス・アンド・マウリッツ・ジャパン株式会社
エイチ・アンド・エム・へネス・アンド・マウリッツ・ジャパン(H&M Hennes & Mauritz)株式会社は、世界的なファストファッションブランド「H&M」を手掛ける日本法人です。日本各地に店舗を展開しており、若者から高齢者まで幅広い層に支持されています。
企業データでは、全体的な数値のバランスがよい点が印象的です。社員の口コミでは「キャリアアップは基本的に挙手制」「有給は100%消化できる」「女性管理職が多いので女性のキャリアにも理解がある」といったコメントが見られました。
- 業界:小売
- 事業内容:衣料品の販売
- 総合評価点回答者(62人)の平均年収:346万円
【口コミ】
- アットホームな雰囲気で上司にも話しやすい
- 役員は定時退社が基本
- 女性管理職が多く、子育てや出産について理解がある
8位 日本アイ・ビー・エム・スタッフ・オペレーションズ株式会社
日本アイ・ビー・エム(IBM)スタッフ・オペレーションズ株式会社は、アメリカに拠点を構えるIT企業「アイ・ビー・エム(IBM)」の日本法人として2002年に設立されました。主に販売活動や管理業務を行っています。
企業データでは特に「法令遵守意識」が特に高く、他の項目も全体的にバランスが取れています。社員の口コミを見ると、自主性やアピール力が評価される点や、女性社員の割合が多く、産休・育休などが取りやすい点など、外資系企業ならではの社風も高評価を受けています。
- 業界:電気機器
- 事業内容:日本アイ・ビー・エム株式会社、関連会社及び他の会社からの受託事業
- 総合評価点回答者(11人)の平均年収:367万円
【口コミ】
- 積極性やアピール力重視
- 女性が多く、出産・子育てに理解がある
- 英語力があると活躍しやすい
9位 アメリカン・エキスプレス・ジャパン株式会社
アメリカン・エキスプレス・ジャパン(American Express Japan)株式会社は、クレジットカード事業を中心に、法人向け金融事業や旅行事業などを手掛ける同社グループの日本法人です。
企業データでは「法令遵守意識」「人事評価の適正感」の2項目が特に高い数値を得ています。大企業ならではの福利厚生の充実度や、ワークライフバランスの取りやすさといった点を評価する社員の口コミが見られました。インセンティブによる給与体系や在宅勤務の使い分けなど、外資系企業に多いシステムを導入している点も特徴です。
- 業界:金融
- 事業内容:各種金融サービスおよび旅行代理業
- 総合評価点回答者(44人)の平均年収:457万円
【口コミ】
- 福利厚生が充実している
- 性別や年齢関係なく役職に立候補できる
- 仕事とプライベートのバランスが取りやすい
10位 CFJ合同会社
CFJ合同会社は、アメリカの金融大手シティグループの日本法人です。CFJとは「CitiFinancial Japan」の略で、東京に本社を構え、主に金融業を行っています。
企業データでは、「法令遵守意識」が飛び抜けて高評価である他、「風通しの良さ」「社員の相互尊重」も高い数値です。社員からはワークライフバランスの取りやすさなどが指摘されています。
- 業界:金融
- 事業内容:消費者金融業
- 総合評価点回答者(10人)の平均年収:583万円
【口コミ】
- 時間制なのでスケジュールが立てやすい
【最新】働きがいのある企業ランキング 2022 (日本)
外資系企業だけでなく、日本企業を含めた働きがいのある企業ランキングを見てみましょう。OpenWorkによる「働きがいのある企業ランキング2022」のTOP10は以下の通りです。
- Google合同会社
- 中外製薬株式会社
- 株式会社リクルート
- 株式会社Salesforce
- プルデンシャル生命保険株式会社
- アビームコンサルティング株式会社
- P&Gジャパン株式会社
- Sonyグループ株式会社
- 日本マイクロソフト株式会社
- デロイトトーマツコンサルティング合同会社
ランキング上位10位を見ると、外資系企業が6社を占めています。トップのGoogle合同会社の社員からは「3年間働くと、他の企業の10年くらいの濃密な体験ができる」「退職後もその実績が評価されやすい」といったコメントが出ており、入社後の満足度が高いことがわかります。
外資系企業で働くメリット・デメリット
外資系企業で働くメリットとデメリット両方を理解することは、入社後のミスマッチ防止につながります。
外資系企業のメリットとしては、成果報酬やインセンティブがある点やワークライフバランスの取りやすさ、ダイバーシティや平等性の高さが挙げられます。一方で、成果を出すために激務になる可能性がある点や、日系企業に比べて雇用が不安定で、福利厚生が少ない点などはデメリットといえるでしょう。
メリット
外資系企業の主なメリットとして、以下の点が挙げられます。
- 成果報酬型の給与体系
- 若手でも裁量権を得られやすい
- 多様性や平等を重視している
- 社内の風通しが良い
- 仕事とプライベートの切り替えが明瞭
多くの外資系企業では成果報酬制を採用しており、経験値や年齢によらず成果を出せば報酬が増えるシステムです。また、さまざまな国籍やバックグラウンドを持つ社員が働いており、ダイバーシティや平等性を重視しています。
誰に対しても意見や考えを言いやすい風通しの良さや、仕事とプライベートのオン・オフがはっきりしていて、産休や子どもの風邪による休暇が取りやすい点も魅力です。
デメリット
一方で、外資系企業で働くデメリットとしては、下記項目が考えられます。
- 結果重視のため激務になりやすい
- 雇用が不安定で、人の出入りが激しい傾向がある
- スピード重視
- 福利厚生が日系企業より手厚くないことが多い
実力主義の外資系企業では、成果を出すことを重視しているため、プロジェクト期間中は激務になる傾向があります。また、評価制度も明確で、成果を達成できないとあっさり解雇されるリスクもあり、上司が頻繁に替わることも珍しくありません。
業務にもスピードを求められるので、マイペースに仕事をしたい方にとってはギャップを感じやすいでしょう。退職金制度という文化を持たない外資系企業では、日系企業よりも福利厚生の充実度が低い企業も多く見られます。
外資系企業への転職で気を付けたいこと
外資系企業への転職を検討する際には、まずは自分が外資系企業の文化や制度に合っているかを見極めることが大切です。また、自分の専門性や強みを明確にし、それを活かせるポジションを狙うことで採用される確率が高まります。大手企業や知名度の高さだけで転職先を選ばず、労働環境や社風を調べておくことでミスマッチを防ぎましょう。
外資向きかチェックする
外資系企業と日本企業では、給与体系だけでなく社内文化や働き方などが大きく異なります。年収や待遇だけを見て転職を決めると、入社後にカルチャーが自分に合わず、ストレスとなってしまう可能性があります。
特に、外資系企業での勤務経験がない場合は、日系企業との違いを大きく感じやすいでしょう。先述したデメリットとなりやすい項目を含め、応募先企業の特徴をよく確認することで、ミスマッチや後悔を防げます。
自分の専門性を明確にする
外資系企業への転職を目指す際には、専門性が必要です。求人案件で必要とされる経験や専門スキルがないと、書類選考の段階で不採用となる可能性が高まります。
希望する職種や企業へスムーズに転職するためにも、自分の専門性を明確にし、強みを120%活かせるポジションを狙いましょう。「自分の専門性がうまくまとめられない」「強みがよくわからない」という場合は、外資系企業に特化した転職エージェントに相談するという選択肢もあります。
大手や知名度だけで選ばない
転職先企業の社風が自分に合っているか、事前に確認しておくことが大切です。大手企業や知名度の高い企業は「働きやすい企業ランキング」でも上位に入っており、魅力的に見えるでしょう。ただ、企業の方針や社内文化が自分の適性とマッチしていなければ、仕事自体がストレスとなってしまいます。
成果報酬制の場合は特に自分の実力を発揮しやすい環境を選ぶ必要があります。日本での知名度だけでなく、海外での評価も併せてチェックしてみると、ベストな選択肢が見つかるでしょう。もし海外での企業情報が見つけにくい場合は、本社のある国のGoogle検索ページで試してみると、有益な情報が出てくる可能性があります。
外資系企業への転職ならヘイズ・ジャパン
外資系企業は、日系企業に比べて風通しが良く、多様性や平等性などさまざまな魅力があります。一方で、成果やスピード重視の文化で雇用が不安定な傾向があるため、自分に合った企業かどうかを見極めることが大切です。紹介したランキングも参考にしつつ、自分が「働きやすい」と感じられる転職先を見つけましょう。
ヘイズ・ジャパンでは、スペシャリスト職を中心に幅広い業界の外資系求人を扱っています。初めての外資系企業への転職もスムーズに進められるよう、手厚いサポート体制を用意しています。下記より求人案件を検索できますので、ぜひご活用ください。
他にも、転職活動に役立つ情報を紹介しています。こちらの記事もぜひご覧ください。
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