電話面接を突破するコツ・マナーとは?

多くの企業が電話面接を採用試験に取り入れていますが、対面で実施されないことからカジュアルかつ軽く考えられがちです。実際には、電話面接の出来が、次の面接に呼ばれるか、場合によっては内定を獲得できるかといったことに大きな影響を与えます。
 
電話面接に対して違和感を覚えたり、不慣れだなと感じる方もいらっしゃると思います。しかし、適切な準備をすれば、採用担当に早くから良い印象を与え、信頼関係を築くことができます。今回のブログでは、電話面接を突破するためのポイントを紹介します。
 

電話面接の前

対面の面接と同じように準備をする

対面の面接と同じようにしっかり時間をとって準備する必要があります。
時折、電話面接を「雑談」のようなものだと考え、ほとんど準備をしないという方がいらっしゃいます。しかし、そのような方は次の選考へなかなか進むことができていません。
 

口頭でのコミュニケーション能力が鍵

電話面接では、口頭でのコミュニケーションスキルが鍵です。面接官は、電話越しであなたの身振り手振りや表情を読み取ることはできません。声だけが聞こえるので、印象の良くない口癖が目立ってしまいます。
 
友人と面接の練習をし、自分の声を録音しておくと良いでしょう。そうすることで、早く話しすぎている、話をさえぎっている、声が小さい、「うーん、えーと」といった言葉が多いなど、自分の問題点を客観的に確認することができます。
 

電話面接の当日

ウォームアップ

特に、朝一番の面接では、上手く声がでないということもあると思います。早口言葉や発声練習をしたり、水を飲んだりしておくと良いでしょう。
 

ポジティブな気持ちで臨む

緊張を和らげるために深呼吸をしたり、これまでの成功体験を思い返し、自分ならできると自分に言い聞かせましょう。また、内定を獲得したなど、ポジティブな結果を視覚化するのもお勧めです。
 

頭を整理する

電話の通知設定、バッテリー残量、採用責任者・リクルーターの名前や番号などを改めてチェックしておきましょう。他にも、誰から、何時に電話が来るのか再確認し、15分前には準備を済ませておく必要があります。職場にいる場合は、オフィスの外に出てください。自宅からの場合は、テレビの電源を消し、これから1時間は電話面接するということを家族に伝えておきましょう。
 

電話面接中

適切なマナーで電話に出る

2~3コール以内に電話を取り、ビジネスマナーを意識して対応するようにしましょう。通話中も、トーンを高くして話すことを意識し、電話対応に慣れている印象を与えることができればベストです。
 

必要な情報はすべて手元に置いておく

面接でつまったときのために、履歴書・職務経歴書、自分のスキル・経験を箇条書きにしたメモ、企業の概要など必要な情報は、手元に置いておくことをお勧めします。ただ、メモを一字一句そのまま読んだり、紙をめくるときに大きな音を出して面接を台無しにしないよう注意してください。
 

姿勢や身振り手振りに注意する

面接官にあなたの行動が見えることはありませんが、正しい姿勢や身振り手振りを意識することで伝わる声や印象が大きく変わります。まっすぐ背筋を伸ばして座るか、立って質問に答えることで、声の響きが良くなります。また、笑顔や身振り手振りを意識すれば、抑揚をつけた話し方もできるでしょう。
 

一定のペースで話す

特に緊張しているときは、自分がどれだけ速く話しているのか分かりにくいものです。そのような場合は、一旦立ち止まって深呼吸をしましょう。また、一度立ち上がって少し歩くことで、話すリズムを整え、気持ちを落ち着かせることができます。
 

マナーを守る

面接官からこちらの状況が見えないからといって、マナーを守らなくていいというわけではありません。食事やガムをかむといったことは絶対にしないでください。他にも、携帯電話でSNSを確認したり、友人にメッセージを送るなど対面の面接で失礼と認識されるようなことは、電話面接でも決して行ってはいけません。あなたが、他のことに気を取られているのを面接官は絶対に気づきます。
 

面接の締めくくりは対面と同じように

マナーとして面接官が時間を割いてくれたことに感謝し、企業や応募職種についてさらに知ることができて良かったということを伝えるのも忘れないようにしましょう。また、自分がその企業や仕事で本当に働きたいということを伝え、次の選考について確認しましょう(採用担当が説明をしていない場合)。
 
繰り返しになりますが、面接が対面でないからといって面接官の印象に残ることができないというわけではありません。
 

電話面接の後

面接後、次の選考に進みたいと感じたなら対面の面接と同じようにフォローアップをすることをお勧めします。リクルーターに電話で面接の感想を伝え、どれだけその企業や仕事に興味を持ったのか改めて念押ししてもらいましょう。数日間は、携帯を手元に置いておき、着信が来てもすぐに対応できるようにしてください。
 
今回、紹介した情報が皆さんの電話面接の準備に少しでも役立つことを願っています。電話応対、特に口頭でのコミュニケーションを完璧にし、対面の面接と同じように準備に力を入れることがポイントです。
 
他にも、面接の準備に役立つブログを多数紹介しています。ぜひこちらのブログをご覧ください。
 
アレックス・シュテインガルド
ヘイズ・ロシア マネージング・ディレクター

アレックスは、2008年にヘイズ・ピーエルシーに就任。現在ヘイズ・ロシアでは、会計や金融、ITなどの専門分野や石油・ガス、資源、鉱山など工業分野の部門強化を進めている。Russian State Academy of National Economyで経済学を専攻。その後、国際的なエンジニアリング企業でプロジェクト・エグゼクティブに就任し、同社で8年以上のキャリアを積んだ後、ロシア支社のマネージング・ディレクターに任命される。ヘイズでは9年のキャリアを有し、現在は北部・中部・東部ヨーロッパを統括するマネージング・ディレクターの直下で活躍している。