リファレンスチェックガイド

リファレンスチェックとは、採用過程で前職の上司や同僚を推薦者として紹介してもらい、履歴書に記載された経歴や人柄に問題がないか、電話などで問い合わせることを言います。SNSやオンライン上で推薦を依頼することが増えてきていますが、現在の転職市場でも、リファレンスチェックは非常に重要な役割を持っています。

オンライン上の推薦は最も得意なスキルをアピールするのに良い方法ですが、リファレンスチェックが果たす役割の代わりにはならないでしょう。

採用者や雇用者が最も重要視するのは、候補者が直接紹介した推薦者です。企業の価値を高めるために、スキルや経験を活かしどのようなことを行っていたのか知ることができるからです。

推薦を依頼する方々が、今何をしているのか把握しておくことも重要です。一緒に働いていた職場から移動をしてしまっているかもしれません。採用過程で推薦者の連絡先を尋ねられたときに、所在が分からないと不必要なストレスを抱えこんでしまうことになります。

転職活動で推薦をお願いするとき、注意すべき「エチケット」もあります。最後の転職活動から何年も経っているときは、推薦者の情報を履歴書に記入したり、誰かに伝えたりする前に、快く推薦を引き受けてくれるか確認する必要があります。

選考で最終候補者になると、2人の推薦者を確保するよう依頼されることがあります。その場合、近いうちに誰から連絡がくるのか推薦者に伝えておきましょう。リファレンスチェックの担当者が分からない場合は、代わりに応募した人材紹介会社か企業の名前を伝えると良いでしょう。

また、応募した仕事の詳細や必要となるスキル、資格、人間性についても知らせておきましょう。推薦者に伝えた業務内容や実績の例を、面接での説明に使うこともできます。

推薦者に伝えておきたいことはないという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、一緒に働いていたときから時間が経っている可能性もあります。推薦者の記憶を確かめておくことは、自分にとっても「本当」の実績を伝えるために重要なことです。