コロナ禍で拡大するEC業界。求められるITスキルとは？

新型コロナウイルス感染拡大前からインターネット通販のニーズは拡大を続けてきました。しかし、国際的な感染流行という予期せぬ世界的事件によって、このトレンドは今までにないスピードで広がっています。

多くの企業がデジタルトランスフォーメーション（DX）を迅速に進めることによって新型コロナウイルスの危機に対応しようとしました。その結果、インターネット通販などオンライン上での販売（電子商取引＝ＥＣ）に力を入れる企業が増えたのです。

さらに、巣ごもり需要によって人々のオンライン上での活動が2~3倍増えた国もあります。すでに急成長していた業界が、新型コロナウイルスの影響によってさらに加速したのです。

優秀なIT専門家がEC業界で働くべき理由とは？

電子商取引（EC）サイトは、消費者の需要を予想し対応するといった点で非常に便利な技術です。また、幅広い業界で活用できる技術であるため、才能のあるIT専門家が共感できるような事業や目的を持った企業も多く存在します。

また、EC業界の飛躍的な成長は今後も続くと考えられるので、経済不況が雇用市場に与える影響を心配する人たちにとってより安全な選択肢となるでしょう。

さらに、実店舗とオンライン上での販売・サービスを組み合わせ、お客様との接点や販売方法を多様化する従来の小売業者も増えています。実際に、英国におけるネット通販は2013年から2018年にかけて予算ベースで50％以上増加（英語のみ）しています。これは、コロナ禍の実店舗の閉鎖・閉店が進んだことによって加速した国際的なトレンドです。「Wolfgang Digital（英語のみ）」によると、アイルランドにおけるオンライン小売業者のトラフィックは2020年５月にコロナ前と比べて60％増加、オンライン上の収益は162％上昇したそうです。

EC業界で最も必要とされているスキルは何か？

現在、EC業界では、ソフトウェア開発やUXデザイン、フロントエンド開発、フルスタック開発など、幅広いITスキルが必要とされています。技術的な理解とソフトスキル（批判的思考や問題解決力など）の両方を持ち合わせた人材が求めてられており、多くの企業がプロジェクトマネジャーやプロダクトマネジャー、ビジネスアナリスト、プロダクトアナリストを募集しています。

多くのウェブサイトでは、まだ注文や決済ができていないのが現状であり、大多数の小売業者にとって売り上げを伸ばす大きなチャンスだと言えます。言い換えれば、企業はShopifyなどのEＣソリューションを活用してオンラインへの移行を進めているので、ニッチなスキルを持つ人材にとっても大きな好機になるでしょう。

また、オンラインへの移行を進めるためには、顧客側で統合とアーキテクチャのサポートを行う専門家も必要となります。