面接で緊張をしないためには?効果的な対策やコツを解説
頭の中でさまざまな感情や考えが駆け巡っている、手のひらが汗ばんでいる、そわそわして落ち着かない。あなたは、面接が目前に迫り緊張し始めています。緊張せずに自信をもって振る舞うことができれば、面接官に良い印象を与えることができるはずです。しかし、刻一刻と時間は過ぎ去っていき、緊張は収まる気配がありません。
長年、多くの求職者に面接で緊張しないためにはどうすれば良いのか、アドバイスをしてきました。今回のブログでは、面接に対する緊張や不安に打ち勝ち、成功を手にするためのポイントをご紹介します。
リクルーターやエージェントと話して心を落ち着かせる
面接前に、リクルーターやエージェントと話してみるのも緊張を和らげるのに良い方法です。今回の面接で何か心配なことはないか。どのような質問をされるのか。応募した企業について分からないことはないか。
リクルーターやエージェントは、クライアントについて十分に理解しているので何か心配事があれば相談してみると良いでしょう。彼らは、あなたを信頼してその仕事を紹介してくれています。自信を持って面接ができるよう、親切にサポートをしてくれると思います。
面接でアピールしたいことを考えておき、しっかりと練習する
面接に対する緊張は、自分自身について長時間話さないといけないということから起きる場合が多いです。これは、誰にとっても自然にできることではありませんし、難しいことだと思います。
これまでの経歴やスキル、性格、志望動機などよく聞かれそうな質問は、適切に答えることができるようあらかじめ準備をしておきましょう。リクルーターやエージェントが面接練習のためによくある質問を教えてくれることもありますし、弊社のウェブサイトでも面接準備に役立つ情報を紹介していますのでぜひご覧ください。
また、誰かに面接練習を見てもらい、フィードバックをしてもらえるとなお良いでしょう。そうすることで、自分自身について話すことに慣れ、面接に対する不安や緊張を和らげることができます。
ポジティブな結果を想像する
ネガティブな思考は、負の連鎖へとつながってしまいます。このような気持ちで面接に臨むのは、適切ではありません。
これまでのキャリアで成し遂げてきたことを思い出し、自分を信じましょう。次に、「面接官と信頼関係を築くことができた」、「質問に対して良い回答ができた」など、ポジティブな結果を思い浮かべてみてください。キャリアアップのためには、ポジティブな思考を持つことが極めて重要です。
面接官に対する認識を改める
面接当日にもなっていないのに、面接官を必要以上に怖がってしまっている候補者を見たことがあります。そのような場合、面接官を「謎に包まれている強い決定権を持つ人」と認識してしまっていることが多いです。面接官に対してこのような認識を持っていれば、面接で緊張するのも当たり前だと思います。
まず、「謎に包まれている」というイメージを払しょくしましょう。LinkedInなどのSNSで面接官について事前に調べておき、顔と名前を一致させておきましょう。また、面接官の経歴を確認し、かつては自分と同じような立場だったということが分かれば、少しは面接官に対する不安や緊張も和らぐと思います。
求職者側にも選ぶ権利がある
どのような企業の面接であっても、求職側にも選ぶ権利があります。その企業に興味があって、面接でできる限り良い印象を与えたいと考えているかもしれませんが、それは面接官も同じです。面接官は、優秀な人材を集め、自社の評判を守る必要があります。
このように考えることができれば、面接官も自社をアピールし、できる限り適切な人を採用したいと考える「普通の人間」であると分かり、面接で緊張しすぎてしまうということもなくなります。
面接を会話だと考える
面接は、揚げ足を取ったり、あなたを悪者にしたりするためにあるのではありません。あなたがその企業について知りたいのと同じように、面接官はあなたのスキルや性格、経験について聞きたいだけなのです。しっかりと面接の準備ができていれば、必要以上に緊張する必要はありません。
心身のバランスを整える
前向きな気持ちで面接に臨むためには、健康に気を配ることも大切です。ぜひ軽い運動してみてください。運動するときに生成されるエンドルフィンは、科学的にストレスや不安を軽減することが証明されています。 アルコールやカフェイン、ジャンクフードを避けてバランスの良い食事を心がけ、十分な休息を取るようにしましょう。健康な身体は健康な心と密接な関係があり、面接の緊張を和らげる完璧なサプリメントになります。
最後に、長期的な視点でものごとを見るのも忘れないでください。もちろん、この面接を成功させたいとは思いますが、これからもキャリアは続いていきます。面接が上手くいかなかったとしても、自分が望むところに到達することはできます。失敗をしたら、すべてが終わってしまうとは考えないでください。面接が成功することを祈っていますが、そうでない場合、次の面接のための良い練習だったと考えるようにしましょう。
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著者
ジェーン・マクニール
ヘイズ・オーストラリア、ディレクター
エジンバラ大学で心理学の修士号を取得後、1987年ヘイズのロンドン本社に研修生として入社。会計・金融業界のリクルーターとしてキャリアを始め、その後11年間にわたってロンドンの銀行・金融企業向けにシニアレベルの人材紹介を行いました。この間に短期間で管理職への昇進を果たし、景気不況に陥ったロンドン市内のビジネスを驚異的な回復に導き、1992年にはディレクターに就任しました。
2001年に西オーストラリア州のパースに異動し、10年間で従業員数を15名から250名に拡大。その後、銀行・金融業界向けの人材紹介事業を立ち上げ、マネジメントに携わりました。
2007年には、ヘイズ・オーストラリア&ニュージーランドの役員に就任。現在は、シドニーに拠点を置き、ニュー・サウス・ウェールズ州と西オーストラリア州を統括しています。また、オーストラリアとニュージーランドで銀行・金融部門を立ち上げるなど、現在もこの部門に対する熱意を持ち続けています。