2次面接の特徴や目的、必要な対策とは?

2次面接に進まれた皆さん、おめでとうございます!1次面接がうまくいったことで、企業は採用を真剣に検討しており、内定まであと一歩ところまで来ています。しかし、1次面接とは何が違うのか、どのように準備をすれば良いのか、不安に感じるかもしれません。
 
今回は、1次面接との違い、内定を勝ち取るためにおさえておくべき2次面接の特徴や目的、必要な対策をまとめました。
 

2次面接を担当するのは?

1次面接は人事や入社後の上司にあたる人が担当するのが一般的ですが、2次面接では、採用に関して最終的な決定権を持つ役職の高い人が担当になる場合が多いと言われています。
 
2次面接の前に、採用担当者や転職エージェントに、誰が面接を担当するのか確認し、SNSやホームページで調べておくと◎。共通の関心事や経歴を見つけておけば、本番でも落ち着いて話すことでき、面接官と良い関係性を築けます。
 

どのような形式で行われるか?

2次面接の形式が、1次面接と同じとは限りません。1対1の面接を想定していたところ、2次面接は関係者全員との面接になる可能性もあります。採用担当者や転職エージェントに、面接官の人数や面接の形式を確認しておくと安心です。
 
面接官が複数いる場合は、それに応じた準備が重要。大勢の面接官へのアピールが不安な人は、自信を持って大勢の前で話すことができるように、友人や家族の前で練習しておけば、本番はそれほど難しく感じないはずです。
 
当日は、最も多く質問をしている面接官だけでなく、その場にいる全員に語りかけるように話します。質問に答えるときは、全員にまんべんなく目線を配ると好印象。また、全員の名前をしっかりと憶え、間違えないように注意します。複数の面接官に良い印象を与えるのは難しいことですが、今このスキルを磨いておけば、目の前にあるチャンスをつかむためだけでなく、今後のキャリアアップにも役立ちます。
 

企業が見ているポイントは?

1次面接と2次面接の大きな違いは、面接の目的にあります。企業が何を見極めようとしているのか、求められている答えを提供するにはどうしたらよいか、客観的に考えることが大切です。下記に、2次面接で企業が見ているポイントをまとめました。
 

1. 応募した仕事や企業に対する熱意

企業が見ているポイントの1つは、前回の面接で仕事についてある程度理解したうえで、まだ同じように入社したいという熱意を持っているかです。熱意は、入社後に活躍できるか、長く働くことができるかに直結します。引き続き入社したいと思えているなら、しっかりとアピールすることが大切です。
 
1次面接を通じて企業について学んだことのなかで、印象に残った点を話せるように準備しておくことも重要。また、前回の面接から何か疑問に思ったことあれば、この機会を活用して積極的に質問し、自分の熱意をアピールします。
 

2. 必要なスキルや能力があるか

1次面接では、企業は募集要項を満たしているか確認するためにこれまでの経歴やスキル、人柄についての質問がメインに。2次面接では必要なスキルを備えていることを証明する具体的な例やエピソードが求められます。たとえば、「×のスキルを発揮したときのことを教えてください」、「×の状況に対してどのように対処しますか」といった質問をされる可能性があります。
 

3. 自社に合った人材か

2次面接の大きな目的は、社風や人柄の面から自社に合った人材か確認することです。そのため、この段階でオフィスの案内や入社後同僚になる人の紹介もあります。他にも、「趣味や関心のあるテーマは何か」、「友人からどんな人だと言われることが多いですか」、「どのような社風の会社で働きたいですか」などの質問を聞かれるかもしれません。
 
このような質問に対しては、正直に答えることが大切。求職者にとっても、企業が自分に合っているか確認するチャンスだからです。その企業の働き方や文化はどのようなもので、楽しんで働くことができるか確認するために、「逆質問」を用意しておくと役立ちます。たとえば、「チームについてどのように思いますか」、「この企業で働く魅力は何ですか」などの質問をすれば、企業やチームの雰囲気をつかめます。
 

4. 1次面接で疑問に感じた点を解消できるか

2次面接は、1次面接で疑問や不安に感じた点を確認する目的もあります。では、企業の疑問や不安を解消するためには、どうすれば良いのでしょうか。
 
違う表現で何度も同じような質問をされませんでしたか?それが、企業が明確にしておきたい懸念点かもしれません。また、うまく答えられなかった質問はありませんでしたか?転職エージェントを利用している場合は、企業からのフィードバックを確認するのも1つの方法です。
 
企業が求めるスキルや領域との間にギャップがある場合は、事前に独学で学ぶことができるか、近い将来の習得を約束できるか検討することが大切。また、飲み込みが早く、学ぶ意欲があることを、過去の経験をもとに伝えると説得力が増します。
 
1次面接で企業が何に疑問を感じたかを把握し、その点をしっかり準備しておくことが重要です。
 

5. 希望の入社日や給与

2次面接では、入社可能日や給与を聞かれることもあるため、答えられるよう準備をしておきます。給与交渉については、ヘイズの給与ガイド関連記事をぜひご覧ください。
 

次のステップは?

面接官から選考結果の通知時期や次のステップに関する案内がなければ、面接の最後に確認しておくと安心です。また、貴重な時間を割いてくれたことに感謝の気持ちを伝えることや、面接官や採用担当者にフォローアップのメールを送り、入社に対する熱意を改めてアピールすることも忘れずに。こちらのブログで面接後にやるべきこと/やってはならないことを詳しく紹介しています。
 
2次面接の目的を理解し、適切な準備によって、企業が求める情報を提供でき、最終的には他の候補者よりもなぜ自分を採用すべきか伝えることができます。
 
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著者

ロビー・ヴァナクセム
ヘイズ・ベルギー、マネージング・ディレクター
2000年より20年以上、人事業界に従事。15年以上ヘイズに在籍し、コンサルタント、ビジネス・ディレクター、リージョナル・ディレクターを務めた後、2015年にマネージング・ディレクターに就任。