明日の人材の課題を解決する

この7月は、ヘイズだけでなく、私にとっても重要な瞬間となりました。アジアのマネージング・ディレクターに就任することになり、新しいブランドのメッセージ「Working for your tomorrow」が、アジアの人材業界をリードし続けるヘイズのビジネスにとってどのような意味を持つのか考えました。
 
ビジネスの世界の変化については、これまでも多くのことが語られてきたと思います。実際に、デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速や顧客のニーズの変化への迅速な対応を筆頭に、ヘイズのビジネスは大きく進化してきました。7月初めに発表されたヘイズの新しいブランドとコミットメントは、その最たる例です。この数年間で、私たちは新しい働き方に適応する必要があり、仕事への向き合い方や考え方が大きく変わりました。また、社会的・政治的・経済的な変化によって、企業に対する競争圧力も高まっています。
 
 
企業は、優れたスキルを持つ人材の不足が深刻化するなかで、顧客体験を向上させながら、組織上のかつてないニーズに対応する新しい職種を創り出すという新たな課題に直面しています。さらに、従業員のスキルアップやリスキリング(学び直し)、賃上げの対応など、より大きな責任を果たすことが求められています。
 
同時に、求職者もハイブリッドワークやリモートワークがもたらす新たな制約と自由のなかで、仕事とプライベートのバランスを上手く取りながら、理想のキャリアアップを実現することにプレッシャーを感じています。
 
ヘイズは、常に「人」を中心に考え、企業や働く人々の成功に貢献するという目的に向かって努力を続けてきました。この強い思いを、新しいブランドのメッセージ「Working for your tomorrow」に込めています。
 
では、ビジネスの新しい世界に対応するために、ヘイズの新しい取り組みがどのように役立つのでしょうか。
 

カスタマイズされた体験の創造

お客様は、常にヘイズに最高の人材と最高の仕事へのアクセスを求めています。しかし、現在お客様が直面している人材に関する複雑な問題に対しては、これまでの枠組みを超えて考え、絶えず変化する状況を踏まえたうえで、適切な情報や対策を明確に伝えていく必要があります。
 
企業には、さらなる顧客中心主義やより良くより早い意思決定に役立つデータ・ドリブンな知見、求職者には理想のキャリアを実現する助けとなるツールや専門知識を提供していきます。また、エンタープライズ・ソリューションによって人材採用のアプローチを最適化し、企業や働く人々が継続して持続可能な成功を収めるためのサポートをより効果的に行えるようにしました。
 

生涯のパートナーシップへの投資

「人」に関わるサービスを行うヘイズにとって、パートナーシップの構築はビジネスの根幹です。「Working for your tomorrow」は、さまざまな企業と長期的な関係を築くという私たちのコミットメントを示したものです。
 
働く人々に対しては、真のキャリアパートナーとしてスキルアップを促進し、市場価値の高い人材であり続けるためのサポートを行うことを意味します。企業に対しては、専門人材の紹介にとどまらず、拡張性のあるソリューションに重点を置いて幅広いサービスを提供します。また、お客様のビジネスや企業理念を理解し、戦略立案から実行まで全面的にサポートします。
 

DNAへのイノベーション内包

新型コロナウイルス感染拡大後の数か月間で、数年分にも及ぶイノベーションと変革が起こりました。この流れは、急速に進化する環境下で成功を目指す企業のためのフレームワークを形作っています。
 
今回のブランドのリニューアルに伴って私自身に重要なのは、イノベーションを優先し、ヘイズの企業文化のなかに組み込んでいくことです。これは、変化するニーズや新たなニーズに対応する強固なプロセスを構築し、お客様との明確で一貫性のあるコミュニケーション経路を確立していくことを意味します。社内でも同様のアプローチをとっており、一連の中核のプロセスが一貫した基盤を提供し、その上に創造性が発揮されるようになっています。
 
「Working for your tomorrow」は、現在の仕事や転職だけでなく、将来のビジネスやキャリアも見据えたものです。新しいブランドの約束として果たしていく私たちのコミットメントを強調し、お客様がチャンスをつかみ、今日よりも良い明日を送ることができるようにサポートすることを目的としています。ヘイズの新しい1ページがどのようなものになるのか、今からとても楽しみです。
 
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著者

マーク・ブラジ
リージョナル・マネージング・ディレクター
2022年にアジアのリージョナル・マネージング・ディレクターに就任。
2012年に香港のリージョナルディレクターとしてヘイズに入社。2014年には、ヘイズ・タレント・ソリューション事業の責任者を担当し、2015年にヘイズ・ジャパンのマネージング・ディレクターに就任。正社員や役員、派遣社員、契約社員の紹介、オンサイトソリューションなど、あらゆる専門分野における日本事業のオペレーションと成長の責任を担った。
イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、アジアでビジネスをリードし、成長させてきた実績があり、幅広い業界と職種に関する専門知識を有している。人材業界の前は、自動車業界にてさまざまな営業やマーケティングのマネジメントを務めていた。ビジネス改革とチェンジマネジメントの経験が豊富で、機能横断的なチームの構築、育成、指導に長けている。また、ニュージーランドリーダーシップ研究所の理事を務め、アッシュブリッジビジネススクールで戦略を学んでいた。